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虫歯の症状を教えてください|川崎市の歯医者ならチーム医療の伴場歯科医院

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虫歯の症状を教えてください [2017年10月01日]

川崎市矢向の歯医者さん、伴場歯科医院です。
今回のテーマは「虫歯の症状について」です。
虫歯はお口の病気の中でも最も一般的ですが、症状については詳しく知らない方も多いでしょう。

「歯に穴があく」、「歯が痛む」…これらはあくまで症状の1つであり、
実際には虫歯は他にも様々な症状が起こるのです。ここでは虫歯の症状について詳しく説明していくので、
虫歯の怖さを知って予防意識を高めるためのきっかけとなれば幸いです。

虫歯とは

虫歯は虫歯の原因菌に感染することで起こる、言わば細菌による感染症の一種です。
虫歯の原因菌はいくつかありますが、最も一般的なのはミュータンス菌と呼ばれる細菌です。
この細菌はプラークを棲み処としており、糖分を糧にして酸を吐き出します。

その酸に歯が溶かされてしまうことで虫歯にかかってしまうのです。
具体的な症状は虫歯の進行度によって異なり、進行度自体は5段階に分けられています。

CO段階

正確には「シーゼロ」ではなく「シーオー」と呼びます。
虫歯と言うよりは虫歯になりかけの状態で、その影響で歯の表面が白や茶色に変色します。
とは言え、この段階で症状としてはそれくらいですし、痛みを感じることもありません。

この段階なら歯を削らずに治療できますし、経過観察して様子を見るケースがほとんどです。
歯の再石灰化で自然に治る可能性も高いため、進行しないようにプラークコントロールを徹底しましょう。
ちなみに、この段階では自分が虫歯であることにすら気付かない方も少なくありません。

C1段階

初期段階の虫歯で、症状としては歯に穴があきます。
ただし穴の範囲は狭く、表面のエナメル質までしか穴があいていない状態なので痛みはありません。
穴があいてしまうと自然には治らない可能性が高いため、治療時には歯を削ることもあります。

最も、例え歯を削るにしても削る範囲は表面のエナメル質までですから、
治療において痛むこともほとんどありません。このため治療時に麻酔を使用することもないでしょう。
ちなみに、歯を削った箇所は詰め物を入れて対処します。

C2段階

虫歯が象牙質まで進行した状態です。虫歯の穴が深くなって象牙質まで到達しており、
この象牙質というのは刺激に対して非常に敏感です。
このため、冷たいものや熱いものの飲食が刺激となってしみるという症状が起こります。

治療時には歯を削りますが、同じ削るにしてもC1段階に比べて削る範囲は広くも深くもなります。
何より刺激な敏感な象牙質のあたりまで削る必要があるため、治療時には痛みを感じてしまいます。
ほとんどの方の虫歯に対する症状や治療のイメージは、このC2段階の虫歯をさしています。

C3段階

虫歯が歯の神経…いわゆる歯髄まで進行した状態です。
ここまで進行すると激痛を感じるようになり、何もしなくても常に激しい痛みを感じてしまいます。
治療も容易にはいかず、歯を削るだけでなく歯髄の除去を兼ねた根管治療が必要です。

C3段階まで進行した虫歯は症状も治療内容も辛いものになりますが、
「痛み」という自覚症状があることからC2段階で自分が虫歯になっていると気付きます。
このため、虫歯を自覚した時に放置することさえしなければ、このC3段階まで進行することはありません。

C4段階

虫歯の末期段階で、既に神経も死んでしまっているため痛みを感じることはありません。
ただし歯はボロボロの状態になっており、原型をとどめていない残骸のようになっているでしょう。
ここまで進行すると詰め物や被せ物を使用することはできないため、抜歯するしかありません。

抜歯後は入れ歯、インプラント、ブリッジなどで対応することになります。
ちなみに、C4段階になるとどうせ抜歯するしかないと思ってしまうためか、治療を放置する方もいます。
しかしそれは厳禁で、治療しなければ虫歯菌は生き続け、さらに深刻な症状を招いてしまうのです。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、虫歯の症状についてまとめます。

1. 虫歯とは :細菌による感染症。虫歯菌の出す酸に歯が溶かされることで虫歯になる
2. CO段階 :完全な初期段階で、虫歯というよりは虫歯になりかけの状態
3. C1段階 :歯に穴があくが、穴の範囲は表面のエナメル質までに留まっているので痛みはない
4. C2段階 :象牙質まで虫歯が進行しており、冷たいものや熱いものの飲食でしみるようになる
5. C3段階 :歯の神経まで虫歯が進行しており、何もしなくても常に激痛を感じる
6. C4段階 :治療はできるが歯を残すことは不可能で、抜歯するしかない

これら6つのことから、虫歯の症状について分かります。
虫歯の症状で最も怖いのは、脳梗塞や心筋梗塞といった命にかかわる病気を起こしかねないことです。
これは虫歯を完全に放置した場合に起こり得ることで、
虫歯菌が最終的に血液に侵入して全身に回ってしまう可能性があるからです。
実際にそれが原因で死に至った事例もあり、虫歯はそういった危険な病気を招く恐れもあるのです。

ドラッグストアなどで売っているホワイトニングと歯科医院で行うホワイトニングの差は? [2017年09月15日]

 

川崎市矢向の歯医者さん、伴場歯科医院です。今回のテーマは「市販のホワイトニングと歯科医院のホワイニングの差」です。ホワイトニングは歯科医院で行う歯を白くするための治療です。

しかし、ドラッグストアなどではホワイトニングの名を冠したものがいくつか販売されています。そして、代表的なものでいえばホワイトニング歯磨き粉ですね。では、このような市販のホワイトニング歯磨き粉と歯科医院の歯磨き粉とでは、効果にどのくらいの差があるのでしょうか。

 

全くの別物と考えるべき

ドラッグストアなどで販売されているホワイトニング歯磨き粉と歯科医院のホワイトニング、これらは差があるというよりは、全くの別物と捉えた方がいいでしょう。と言うのも、使用されている成分も効果も全く異なるからです。

このため、ホワイトニング歯磨き粉に歯科医院で行うホワイトニングの効果はありません。最も、だからといって市販のホワイトニング歯磨き粉が悪いという意味ではなく、歯の汚れ方によっては歯科医院のホワイトニングをしなくても充分綺麗にできるのです。

市販のホワイトニング歯磨き粉

ホワイトニングと名前がついているものの、実際の効果は歯の表面のクリーニング程度です。例えばコーヒーやお茶などに着色を綺麗にするためのもので、逆に言えばこうした着色で悩んでいるのなら、ホワイトニング歯磨き粉でも充分ということです。

最も、完全な歯のクリーニングを考えるなら歯科医院で行うクリーニングの方が効果は高いでしょう。なぜなら、歯科医院のクリーニングならプラークや歯石も綺麗に除去できるからです。少なくとも、市販のホワイトニング歯磨き粉にホワイトニングの効果はないと知っておきましょう。

 

歯科医院のホワイトニング

歯科医院で行うホワイトニングは、黄ばんだ象牙質を白くうつすことができます。多くの方が歯の色で悩んでいるのはこの象牙質の黄ばみであり、その悩みを解決できる治療が歯科医院のホワイトニングです。

専用の薬剤を使用し、歯の表面のエナメル質を構造変化させて象牙質の黄ばみをうつらなくさせる、これがホワイニングの仕組みであり、それができる唯一の方法が歯科医院のホワイトニングです。市販のホワイトニング歯磨き粉にはこのような効果はないので注意してください。

ホワイトニング歯磨き粉で歯を白くできない理由

市販のホワイトニング歯磨き粉に、歯科医院のホワイトニングと同じ効果はありません。ではなぜ同じ効果の歯磨き粉が存在しないのか?…それは薬剤の問題が絡んできます。歯科医院のホワイトニングでは専用の薬剤を使用しており、それは歯科医という資格があってこそ扱えるものです。

このため一般で扱うことはできず、市販の歯磨き粉に成分として含めることができないのです。最も、これはホワイトニングに限ったことではありません。例えば風邪薬にしても医院で処方されるものと市販のものとは別物ですからね。医院で扱っている薬剤だからこそ効果が高いというのは、その意味では当然のことなのです。

その他の歯を白くする方法

歯を白くする方法はホワイトニングだけではありません。いずれも歯科医院で行う方法ですが、以下のような方法で歯を白くすることができます。

ホワイトコート

歯のマニキュアで、白さを調節することも可能です。一次的な効果しかないもののすぐに白くなる分、結婚式などの理由で近い日程でどうしても歯を白く見せたいという場合におすすめです。また、ホワイトニングで白くできない歯が白くなるのもメリットです。

ラミネートベニア

セラミックを貼り付けることで歯を白く見せる方法です。ホワイトコートがマニキュアなら、こちらは付け爪のようなイメージです。やはり簡単に白く見せることができるのがメリットです。

セラミック治療

天然の歯ではなく、詰め物や被せ物に対する治療です。詰め物や被せ物の材質をセラミックにすることで、銀歯のように目立つことはないですし、天然の歯と変わらない白さを手に入れることができます。

まとめ

いかがでしたか?最後に、市販のホワイトニングと歯科医院のホワイトニングの差についてまとめます。

  1. 全くの別物と考えるべき :効果に差があるというよりは、治療方法含めて2つは全くの別物
  2. 市販のホワイトニング歯磨き粉 :歯の表面の着色を落とす効果。象牙質を白くすることはできない
  3. 歯科医院のホワイトニング :薬剤を使用して象牙質を白く見せる。一般的なホワイトニングはこれを表す
  4. ホワイトニング歯磨き粉で歯を白くできない理由 :歯科医が扱う薬剤を使用できないため
  5. その他の歯を白くする方法 :ホワイトコート、ラミネートベニア、セラミック治療などの方法がある

これら5つのことから、市販のホワイトニングと歯科医院のホワイトニングの差が分かります。これらは全くの別物と捉えなければなりません。分かりやすく表現するなら、市販のホワイトニング歯磨き粉の効果は歯を白くするのではなく、歯のクリーニングです。

ホワイトニングで歯が白くなるのはなぜ? [2017年09月01日]

川崎市矢向の歯医者さん、伴場歯科医院です。今回のテーマは「ホワイトニングで歯が白くなる理由」です。歯科治療というのは、ただ患者さんが望むことができればいいというわけではありません。

どんな治療を行ってどんな結果になったのか?…いわば治療の理由や仕組みを知ることも大切です。さて、ここではホワイトニングをテーマにして、ホワイトニングでなぜ歯が白くなるのか?つまりホワイトニングで歯が白くなる理由について説明していきます。

歯の変色している部分を知ろう

私達は普段歯のことを歯と一言で表現しますが、歯の中にはいくつかの部分と名前があります。歯の神経である歯髄、歯の根である歯根、歯を保護する表面のエナメル質、その奥にある象牙質などです。そして、歯が変色している原因は象牙質にあり、言わば象牙質が変色することで歯が黄色く見えるのです。

正確に言えば歯の表面のエナメル質が汚れていることがありますが、それはあくまでコーヒーなどによる着色の範囲であり、ホワイトニングをしなくても落とすことは可能です。ホワイトニングとはその奥にある象牙質が変色していた場合に白くするための治療方法です。

ホワイトニングの仕組みを知ろう

では象牙質をどうやって白くしているのか?…実はホワイトニングは象牙質を白くしているわけではなく、
白く見せているのです。つまり、「歯を白くする」ではなく「歯を白く見せる」がホワイトニングの仕組みです。そして、これはホワイトニング剤を使用することで可能になることです。本来歯の表面にはエナメル質があり、エナメル質は無色透明なのでその奥の象牙質が見えてしまいます。

ホワイトニング剤を使用することでこのエナメル質が構造変化を起こし、曇りガラス状態になるのです。そうすることでマスキング効果を果たし、変色した象牙質がうつらなくなります。これによって黄ばんだ歯…正確には黄ばんだ象牙質が見えなくなり、歯が白くなったように見えるのです。このようにして歯を白く見せるというのがホワイトニングの仕組みです。

分かりやすい例で仕組みを知ろう

上記で説明したホワイトニングの仕組みをもっと分かりやすくするため、例を挙げて説明してみます。浴室を例に挙げて、浴室の中を象牙質、浴室の窓ガラスをエナメル質として考えてみてください。窓ガラスが無色透明だと、奥にある浴室の中が見えてしまいますね。

このため、大抵の浴室の窓ガラスは曇りガラスになっており、中が見えないようになっています。ホワイトニングはこれを同じことをしているのです。無色透明な窓ガラス…すなわちエナメル質を構造変化させ、曇りガラスに変えてしまうのです。

そうすれば自宅の浴室同様に外側から中がよく見えなる…つまり変色した象牙質が見えなくなります。簡単に言えば、「黄ばんだ象牙質をうつらなくして白く見せる」というのがホワイトニングの仕組みです。

ホワイトニングの種類を知ろう

ホワイトニングの種類は1つだけではありません。正確には3つの種類があり、それぞれメリットとデメリットが異なります。1つ目はホームホワイトニングで、これはマウスピースを使用して自宅で行います。

自身で行う手間がかかるものの、自宅で行えるため歯科医院に通う回数が少なくてすむのがメリットです。高濃度のホワイトニング剤は使用できないため、効果があらわれるまでには時間がかかります。ただしその分ホワイトニング剤が深く浸透するため、白さを長く維持できるのが特徴です。

2つ目はオフィスホワイトニングで、これは歯科医院で行います。ホワイトニングの種類としては最も一般的な方法で、治療と同じようなスタイルで行います。高濃度のホワイトニング剤を使用するため効果は早く出ますが、その分後戻りが早いのが特徴です。

3つ目はデュアルホワイトニングで、ホームホワイトニングとデュアルホワイトニングを併用する方法です。2つの種類のホワイトニングをあわせることで、早く効果が出てなおかつ白さを長く維持できます。効果だけに注目すれば最も優れた方法ですが、その分費用は高くなります。

まとめ

いかがでしたか?最後に、ホワイトニングで歯が白くなる理由についてまとめます。

  1. 歯の変色している部分を知ろう :変色しているのは表面のエナメル質ではなく、その奥の象牙質
  2. ホワイトニングの仕組みを知ろう :エナメルを構造変化させ、変色した象牙質を見えなくさせている
  3.  分かりやすい例で仕組みを知ろう :浴室を見えなくするために曇りガラスを使用しているのと意味は同じ
  4. ホワイトニングの種類を知ろう :ホームホワイトニングをはじめ、ホワイトニングには3つの種類がある

これら4つのことから、ホワイトニングで歯が白くなる理由が分かります。ホワイトニングは歯を白くしているわけではなく、歯を白く見せているというのが仕組みです。またホワイトニングとは別物ですが、ホワイトコートといって歯にマニキュアを塗って白くする方法もあります。

虫歯の治療は痛いですか? [2017年08月15日]

川崎市矢向の歯医者さん、伴場歯科医院です。
今回のテーマは「虫歯治療の痛み」です。
虫歯になった時、ほとんどの人は症状よりも治療内容が気になるのではないでしょうか。

虫歯治療は痛むというイメージがありますし、そのため虫歯を放置する人すらいるのが現実です。
ここで説明するのは、そんな誰もが気にする虫歯治療の痛みの有無についてです。
また、説明の中で少しでも痛まないコツについてもお話していきます。

1. 虫歯治療は痛むのか

虫歯治療の痛みの有無、そして痛む場合の程度は虫歯の状態によって異なります。
例えば完全な初期段階の虫歯であれば削らずに治せる場合もありますし、
削ったとしてもエナメル質で覆われた範囲内になるため痛みはありません。

一方、虫歯が象牙質まで進行している場合は虫歯自体も痛みますし、その箇所を削ることで痛みを感じます。
つまり、虫歯治療で痛むかどうかは虫歯の進行次第というわけです。
最も、最近では歯科医院ごとで痛みを最小限に抑える工夫をしています。

2. 無痛治療とは

歯科医院によっては無痛治療を掲げているところもあり、そのいった歯科医院なら痛みはより少なくなります。
ただし、無痛治療の方法自体は一定ではないため、どんな無痛治療を行うかは歯科医院ごとで異なります。
一例を挙げると、注射ではなく笑気ガスを用いた麻酔を施す歯科医院もあります。

この場合、麻酔の効果によって治療で痛みは感じないですし、気分もリラックスした状態で治療を受けられます。
また、注射ではなく笑気ガスを使用することで麻酔をすること自体の痛みも防げるのです。
ちなみに、無痛治療を行っているかどうかは歯科医院のHPから確認することができます。

3. 治療で痛みを抑えるコツ

虫歯治療の痛みを少しでも抑えたいのであれば、そのためのコツが2つあります。
1つは虫歯に気付いた時点ですぐに歯科医院に行くことです。上記でも説明したとおり虫歯は進行します。
そして、虫歯が進行すればするほど治療も大掛かりなものになり、痛みを感じてしまうのです。

治療を先延ばしにしてしまえばそれだけ痛むリスクは高くなり、
最短のタイミングで治療を受けるのが痛みを抑えるコツなのです。
もう1つのコツは上記の項目と重複しますが、無痛治療を行っている歯科医院で治療を受けることです。

4. 治療を恐れて虫歯を放置した代償

虫歯治療の痛みを恐れてつい虫歯を放置してしまう…これは決して珍しいケースではありません。
しかし、こうした行動をとってしまうと後に高い代償を支払うことになります。
治療しなければ虫歯は進行を続け、神経まで虫歯菌に侵されてしまえば痛みは激痛に変わります。

もちろん治療も大掛かりなものになるため、虫歯の痛みも治療の痛みもより大きなものになるのです。
さらに虫歯が進行すれば最終的に歯はボロボロになり、削るどころか抜歯が必要になるでしょう。
虫歯自体も深刻な症状を招き、顎の骨が腐ったり脳梗塞を招いたりといった可能性も出てくるのです。

5. 虫歯で痛んだ時の応急処置

虫歯が進行するほど治療も痛くなる、だからこそすぐ歯科医院に行くことが痛みを抑えることに繋がります。
とは言え、タイミングによってはすぐにそれができないこともあるでしょう。
例えば夜中に急に歯が痛んだ時、そんな時は歯科医院に行きたくても行けません。

そこで、虫歯が痛んで時に自分でできる応急処置を紹介しておきます。
最も、ここで紹介するのはあくまで応急処置であって治療の効果は一切ありません。
翌日に歯科医院に行って治療を受けてください。

λ 痛み止めを飲む

痛め止めは虫歯の痛みにも効果があります。ドラッグストアで市販されているもので構わないので、
痛み止めを飲むことで虫歯の痛みを抑えることができます。
ただし、即効性はないので飲んで効果が出るまでに少し時間は掛かります。

λ ぬるま湯でうがいする

虫歯の患部に食べカスや細菌が溜まっていることが原因で痛んでいる可能性があります。
このため、ぬるま湯でうがいしてそれらを流してください。
あまり冷たい水だと刺激となって余計痛む可能性があるため、ぬるま湯でうがいするようにしてください。

λ 冷やす

頬側から冷たいタオルや解熱シートで冷やすことでも痛みを抑えられます。
この場合、患部を直接冷やさずに必ず頬側から冷やしてください。
上記で説明したとおり、患部を直接冷やすのは刺激となるため、余計痛んでしまう可能性があるからです。

…こうした方法で応急処置しては、一時的に虫歯の痛みを抑えることができます。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、虫歯治療の痛みについてまとめます。

  1. 虫歯治療は痛むのか :虫歯の状態次第。初期段階であれば痛まないし、進行していれば痛む
  2.  無痛治療とは :歯科医院によって無痛治療を行っている。無痛治療の方法自体は歯科医院ごとで異なる
  3. 治療で痛みを抑えるコツ :早い段階で治療を受ければ、その分簡単な治療ですむ
  4. 治療を恐れて虫歯を放置した代償 :虫歯の痛みが増す、抜歯が必要になる、全く別の病気を招くなど
  5. 虫歯で痛んだ時の応急処置 :痛み止めを飲む、ぬるま湯でうがいする、頬を冷やすなど

これら5つのことから、虫歯治療の痛みが分かります。
虫歯治療の痛みを恐れて治療を後回しにするほど、虫歯が進行した辛い治療を行うことになります。
また、虫歯治療を痛む人におすすめなのが歯科医院の定期検診です。

なぜなら定期検診ではお口の状態をチェックするため、
文字どおり定期的に検診を受けていれば虫歯になっても初期段階で発見できるからです。
完全な初期段階の虫歯治療であれば、無痛治療関係なく痛むことはありません。

虫歯はどうやって起こるのですか? [2017年08月01日]

川崎市矢向の歯医者さん、伴場歯科医院です。
今回のテーマは「虫歯はどうやって起こるのか」です。
私達が虫歯になる時、その瞬間に気付くことはできません。

歯科医院に行って検診で発覚する、もしくは痛みで自覚する…こうしたケースで虫歯に気付きます。
つまり、予防していたつもりでもいつの間にか虫歯になっているのです。
そこで、ここでは実際に虫歯はどうやって起こるのかについて説明していきます。

1. 虫歯の要因

虫歯の要因は虫歯菌という細菌で、この細菌に感染してしまうことで虫歯になってしまいます。
では虫歯菌はどこから来るのか?…そのパターンは2つです。1つは一般的なパターンで、
歯に付着するプラークです。プラークとは歯の表面に付着したヌルヌルの物質で、これは細菌の棲み処です。
プラークの中には億単位の細菌が潜んでおり、虫歯菌もその中に存在しています。

もう1つは人からもらう…つまりうつされるパターンです。
虫歯というのは細菌による感染症ですから、風邪と同じで人から人に細菌がうつってしまうのです。
正確には唾液を介して虫歯菌はうつるため、恋人や家族とのスキンシップでキスした時、
家族で同じ食器を使った時、そういった際に相手が持つ虫歯菌をもらってしまうのです。

2. 虫歯になる時

さて、虫歯の要因は虫歯菌であることを上記で説明しましたが、具体的にどうやって虫歯になるのでしょうか。
虫歯になると歯に穴があきますが、この穴はどうやってあくのでしょうか。
私達に普段やるべき仕事があるように虫歯菌にもやるべき仕事があり、それは酸を出すことです。
虫歯菌はせっせと酸を出し、その酸で歯が溶かされることで穴があいて虫歯になるのです。

最も、酸を出すのは虫歯菌にとって負担のある仕事ですから、そこまで頻繁に酸を出すことはありません。
しかし虫歯菌がエネルギーを得て活性化すれば、従来以上に酸を出すようになってしまいます。
そして、そのエネルギーが糖なのです。「甘いものを食べると虫歯になる」と言われていますが、
その理由は甘いものを食べて糖を摂取すると、虫歯菌はエネルギーを得てより多くの酸を出すからです。

3. 虫歯の痛み

誰もが「虫歯=痛い」というイメージを持っていますが、正確には虫歯になった時点では痛みはありません。
初期の虫歯はエナメル質が虫歯菌に侵された状態で、このエナメル質は歯を刺激から守っています。
このため、エナメル質が虫歯菌に侵されても痛みは感じないのです。
「痛くもないのに虫歯と診断された」…そんな時は疑問に思うでしょうが、それは初期段階の虫歯だからです。

ではどうなると虫歯で痛むようになるのでしょうか。それは虫歯が象牙質まで進行した時です。
象牙質は刺激に対して敏感で、熱さや冷たさでさえ痛みとして感じます。
本来ならエナメル質によって刺激から守られているものの、
虫歯が進行したことでエナメル質の保護が及ばなくなり、痛みを感じてしまうのです。

4. 虫歯の予防方法

虫歯の要因は虫歯菌であり、その虫歯菌はプラークの中に存在しています。
このためプラークを除去することが虫歯予防になります。具体的な予防方法としては、まず基本は歯磨きです。
とは言え、単に磨くだけでは多くの磨き残しが発生しますから、精度の高い丁寧な歯磨きが大切です。
そのためにはブラッシングだけでなく、デンタルフロスを使って磨くといいでしょう。

また、1ヶ月に1回~3ヶ月に1回の割合で歯科医院の定期検診を受けることも必要です。
定期検診ではお口の中をクリーニングするため、その時存在するプラークを綺麗に除去できます。
さらに定期検診ではブラッシングを指導も受けられるため、それによって歯磨きの技術も向上させられます。
他にも、生活習慣を見直して身体の免疫力を高めることも虫歯菌の感染の予防に繋がります。

まとめ

いかがでしたか?

最後に、虫歯はどうやって起こるのかについてまとめます。

1. 虫歯の要因 :虫歯菌に感染することで起こる。虫歯菌はプラークの中に存在し、人からうつることもある
2. 虫歯になる時 :虫歯菌の出す酸によって歯が溶かされ、穴があいてしまうことで虫歯の状態になる
3. 虫歯の痛み :虫歯が象牙質まで進行すると痛みを感じるが、初期段階の虫歯は痛まない
4. 虫歯の予防方法 :デンタルフロスを使用した歯磨き、定期検診、生活習慣の見直しなど

これら4つのことから、虫歯はどうやって起こるのかが分かります。
虫歯になりたての状態は痛まないため、その時点では自分が虫歯にあることに気付かないことが大半です。
言い換えれば、痛みを感じた時には既に虫歯が進行してしまったことを意味するのです。

ちなみに、初期段階の虫歯を発見するには定期検診を受けることです。
定期検診では歯科医がお口の状態を確認するため、虫歯があればその時点で気付けます。
痛みのない初期段階の虫歯なら状態次第では削らずに治療できますし、治療で痛むこともありません。

歯磨き粉を使うのは本当に良いことなのでしょうか? [2017年07月15日]

川崎市矢向の歯医者さん、伴場歯科医院です。
今回のテーマは「歯磨きする時に歯磨き粉は使用すべきなのか」です。
歯科医のブログを読んだことがある人なら覚えがあるかもしれませんが、
中にはブログで「私は歯磨き粉を使わずに歯磨きしている」と公言している歯科医もいます。

そして、その公言から「歯磨き粉を使うのは本当に良いことなのだろうか?」と疑問を抱く人もいます。
確かに、歯のプロフェッショナルでもある歯科医が歯磨き粉を使わないとなると、
歯磨き粉の必要性を疑問に思えてしまう気持ちは分かります。
そこで、ここでは歯磨きする時に歯磨き粉を使うのは良いことなのかについて説明していきます。

1. 歯磨き粉を使わない理由

そもそも歯磨き粉を使わずに歯磨きする人はなぜ使わないのか?…その理由は主に2つです。
1つは歯磨き粉を使わなくても充分綺麗にできるというもので、
確かにプラークや食べカスは歯磨き粉を使わなければ除去できないというわけではありません。
歯磨き粉なしのブラッシングでも、プラークや食べカスを除去することは充分可能です。

そしてもう1つの理由は研磨剤です。歯磨き粉には研磨剤が配合されていますが、
研磨剤とは研磨…つまり文字どおり削って汚れを落とす効果があります。
歯磨き粉を使わない人は、この研磨剤によって歯が削られることを問題視しているのです。
歯磨き粉を使わなくても綺麗になる、研磨剤が歯に悪影響を及ぼす…これらが歯磨き粉を使わない理由です。

2. 「歯磨き粉を使わなくても綺麗にできる」は本当か?

では本当に歯磨き粉を使わなくても歯を綺麗にできるのでしょうか?…その答えはイエスです。
ただし、それにはいくつか問題点があるのも事実です。まずブラッシングの技術が求められることで、
正しい歯磨きの方法を知っている歯科医ならともかく、
一般の人が歯磨き粉なしのブラッシングのみで綺麗にするのは正直難しいでしょう。

その他の問題点としては、歯磨き粉の効果を一切得られないことです。
と言うのも、歯磨き粉にはフッ素による虫歯予防効果や、ミントによる口臭予防効果があります。
つまり、歯磨き粉には歯を綺麗にする以外にも虫歯予防や口臭予防の効果があるのです。
歯磨き粉を使わなくても歯は綺麗にできますが、当然これらの効果は全く得られなくなってしまいます。

3. 「研磨剤が悪影響を及ぼす」は本当か?

歯磨き粉に含まれる研磨剤は本当に歯に悪影響を及ぼすのでしょうか?…その答えはノーです。
工場などで働く人は普段仕事で研磨剤を使う機会があるかもしれませんが、
工業用の研磨剤と歯磨き粉に含まれる研磨剤は全くの別物で、配合する量がきちんと考えられています。
つまり、歯磨き粉に含まれる研磨剤は人の歯に害がないよう調節されているのです

また、歯を削ってしまうという点においては、むしろ歯磨き粉を使わない方がリスクは高まります。
なかなか歯が綺麗にならないことで長時間、それもゴシゴシと磨くことで歯を傷つけてしまうからです。
正しい磨き方を知っていて効率よくプラークや食べカスを除去できるならともかく、
それができなければ歯磨きに時間が掛かって逆に歯を傷つけてしまうのです。

4. 重要なのは「歯の磨き方」

例え歯磨き粉を使ったとしても、適当に磨いていては歯を綺麗にすることはできません。
最も、歯磨き粉のスッとした感触や心地よさは歯が綺麗になる錯覚を受けるため、
その点は歯磨き粉を使用することのデメリットになるのではないでしょうか。

つまり、歯磨きにおいて重要なのは歯磨き粉を使うかどうかではなく、
歯を綺麗に磨けているかどうかにあるのです。
定期検診に通ってブラッシング指導を受け、正しい歯磨き方法を身につけてください。
そして正しい歯磨き方法を実践できるようになったら、改めて歯磨き粉の使用の有無を考えてください。

5. まとめ

いかがでしたか?
最後に、歯磨きする時に歯磨き粉は使用すべきなのかについてまとめます。

  1. 歯磨き粉を使わない理由 :歯磨き粉を使わなくても綺麗にできる、研磨剤が歯に悪影響を及ぼす
  2. 「歯磨き粉を使わなくても綺麗にできる」は本当か? :可能だが、フッ素の虫歯予防効果は得られない
  3. 「研磨剤が悪影響を及ぼす」は本当か? :歯に害がないように調節されて配合してあるので問題ない
  4. 重要なのは「歯の磨き方」 :歯磨き粉の使用の有無関係なく、歯を上手に磨けなければ意味がない

これら4つのことから、歯磨きする時に歯磨き粉は使用すべきなのかが分かります。
まとめると、歯磨き粉を使うのがダメというわけではありません。研磨剤で歯が傷つくことはないですし、
むしろ歯磨き粉なしでゴシゴシと長時間磨いた方が歯は傷つきます。

子供を虫歯に感染させないためにはどうすればいいですか? [2017年07月01日]

川崎市矢向の歯医者さん、伴場歯科医院です。
今回のテーマは「子供を虫歯に感染させないための方法」です。
子供を虫歯に感染させないためには、親がしっかりと予防してあげることが大切です。
何しろ子供は虫歯の予防方法なんて分からないですし、年齢によっては虫歯自体も知らないでしょう。

さらに子供は甘いお菓子が大好きな分大人に比べて虫歯になりやすく、
その意味では大人以上に予防が難しいのです。
そこで、ここでは親ができる子供の虫歯予防の方法をお伝えします。
子供1人の力では絶対に虫歯は予防できません。親も子供の虫歯予防に力を貸してあげてください。

1. 歯磨きの最後に仕上げをする

虫歯予防の基本は歯磨きで、これは子供も同じです。しかし子供は歯磨きが上手にできないですし、
だからといって親が全て磨いていてはいつまで経っても歯磨きが上手になりません。
そこで、「歯は子供に磨かせて最後に親が仕上げをしてあげる」スタイルをとってください。
自分で歯を磨くことで、子供は徐々に歯磨きが上手になっていきます。

さらに親が仕上げをしてあげることで、磨き残しを減らすことができます。
また、毎回親が丁寧に仕上げをしてあげれば、子供は歯磨きの大切さを学んでくれるのです。
このため、いずれ子供が大きくなった時に自分で丁寧に歯磨きできるようになるのです。
つまり親が仕上げをしてあげることは、現時点だけでなく将来の子供の虫歯予防にも繋がります。

2. 小児歯科に通う

「歯科医院=歯の治療の場所」というイメージが強いですが、歯科医院は予防のために行くこともできます。
特に小児歯科は「治す治療」よりも「予防の治療」に力を入れた治療を行っており、
小さな頃から小児歯科に通うことで虫歯になるリスクは格段に減少します。
実際に行う内容としては虫歯予防のためのフッ素塗布やシーラントなどがあり
ます。

ちなみに、シーラントというのは虫歯が起こりやすい奥歯の溝をプラスチックなどで埋める治療です。
また、ブラッシング指導では子供の歯磨きだけでなく、親の仕上げの仕方の指導も行います。
こうした治療によって子供の虫歯予防をしやすくなりますし、
定期的に通っていれば仮に虫歯になっても初期段階で発見してすぐ治せるのです。

3. 親も虫歯予防する

虫歯の要因は虫歯菌への感染…つまり細菌による感染症です。
そして、この虫歯菌は唾液を介して人から人にうつってしまいます。つまり親が虫歯になっていた場合、
食器の共用などで唾液を介すことで虫歯菌が親から子へうつってしまうのです。
このため、いくら子供が虫歯予防を徹底していても親が虫歯なら虫歯菌がうつってしまうのです。

こうした事態を防ぐには、親も子供と一緒に虫歯予防を徹底することです。
ちなみに上記で「小児歯科は予防の治療に力を入れている」と言いましたが、
大人の場合も定期検診を受けることで同じような予防治療を受けることができます。
歯磨きと検診を怠らず親も子供と一緒に虫歯を予防して、虫歯菌がうつるのを防いでください。

4. 時間を決めて飲食する

ダラダラと長時間、それも時間を決めずに飲食すると虫歯になりやすいことをご存じでしょうか。
これは、お口の中で起こる歯の脱灰と再石灰化が理由になっています。
飲食をする時、お口の中では脱灰が起こって歯のカルシウムが溶け出していきます。
そして、飲食後しばらくすると再石灰化が起こって溶け出したカルシウムが再び歯に戻ります。

お口の中では毎日この脱灰と再石灰化が繰り返されているのです。
もしここでダラダラ食いをしてしまうと、脱灰だけ起こって再石灰化が行われにくくなるのです。
長時間飲食すれば飲食後から次の飲食までの時間も短くなり、それだけ再石灰化の機会が失われます。
そうなると虫歯が起こってしまうので、飲食はしっかりと時間を決めるルールを作りましょう。

5. まとめ

いかがでしたか?
最後に、子供を虫歯に感染させないための方法についてまとめます。

  1. 歯磨きの最後に仕上げをする :磨き残しをなくせるだけでなく、子供が歯磨きの大切さを知る機会になる
  2. 小児歯科に通う :フッ素塗布やシーラントなど、虫歯予防に効果的な治療を受けられる
  3. 親も虫歯予防する :虫歯菌は唾液を介して人から人にうつるため、親に虫歯があってもいけない
  4. 時間を決めて飲食する :ダラダラ食いは歯の再石灰化を妨げて虫歯のリスクを高めてしまう

これら4つのことから、子供を虫歯に感染させないための方法が分かります。
小さな頃から虫歯予防をしてあげれば、子供が大きくなった時にもそれが活きてきます。
逆に、子供の頃から虫歯予防を疎かにしていると、大人になってもすぐ虫歯になってしまいます。

その意味では、子供に対する虫歯予防は子供の将来の虫歯予防にもなるのです。
歯磨きによる仕上げ、小児歯科に通っての予防治療、これらを欠かさないことで予防効果は高まりますし、
親の虫歯予防や時間を決めての飲食は、虫歯になるリスクを減らす上で効果的です。

妊娠すると歯が弱くなると聞きましたが、どう対処すればいいですか? [2017年06月15日]

川崎市矢向の歯医者さん、伴場歯科医院です。
今回のテーマは「妊娠すると歯が弱くなるというのは本当なのか」です。
女性なら、「妊娠すると歯が弱くなる」と一度は聞いた経験があるのではないでしょうか。

さて、これについては2つのことが気になると思います。
1つは「妊娠すると歯が弱くなることへの信憑性」、もう1つは「それが本当だった場合の対処」です。
そこで、ここではこれら2つのことをテーマにして説明していきます。

1. 「歯が弱くなる」の信憑性

妊娠すると歯が弱くなるという女性は、妊娠したら実際に虫歯や歯周病にかかってしまったのでしょう。
さて、まずは「妊娠すると歯が弱くなるのか」に対する回答ですが、答えはノーです。
妊娠したからといって歯が弱くなることはないですし、
よく言われる赤ちゃんにカルシウムをとられるという説も全くのデタラメです。

ただ、その一方で妊娠すると虫歯や歯周病にかかりやすくなるのは事実です。
つまり「妊娠すると歯が弱くなる」ではなく「妊娠すると虫歯や歯周病にかかりやすくなる」が正解です。
ではなぜ妊娠すると虫歯や歯周病にかかりやすくなるのか?
…歯が弱くなるのが原因ではない以上、そこには全く別の理由があるのです。

2. 悪阻で不衛生になる

妊娠すると悪阻が起こりますが、言ってみれば悪阻は嘔吐とイコールです。
悪阻で吐いた時点でお口の中は細菌でまみれ、不衛生な状態になってしまうのです。
また、悪阻の時に出る胃液は強酸性であり、これは虫歯菌が最も活動しやすい環境です。
つまり悪阻の嘔吐によってお口の中で細菌が繁殖し、なおかつ胃液によって虫歯菌が活動しやすくなるのです。

この環境は言うまでもなく虫歯にかかるリスクを高めますし、
それを防ぐために歯磨きをしようにも悪阻の辛さで丁寧に磨けず、結果的に虫歯にかかってしまうのです。
最も、いくら辛くても歯磨きを欠かしてはいけません。食後のタイミングにこだわらなくてもいいので、
体調の良い時に歯を磨いて、お口の中の細菌を少しでも減らすようにしてください。

3. 唾液の分泌量が低下する

虫歯にかかるリスクは唾液の質に関係しているのをご存じでしょうか。
人によってはいくら予防してもすぐ虫歯になる…いわゆる虫歯にかかりやすいタイプの人がいますが、
そういった人は唾液の質が理由の1つになっているのです。唾液には細菌を洗浄する効果があるため、
量が少なくてネバついた唾液の質の人は虫歯にかかりやすいのです。

量が少なければ洗浄効果は不充分ですし、ネバついていれば細菌を流せないですからね。
ちなみにどんな唾液の質であったとしても、女性は妊娠すると女性ホルモンの影響で唾液の質が変わります。
しかも前述した「ネバついて量の少ない唾液」…つまり虫歯にかかりやすい唾液に変化してしまうのです。
この唾液の質になってしまうことで虫歯にかかるリスクが高まってしまうのです。

4. 女性ホルモンが過剰に分泌する

女性は妊娠によって女性ホルモンの分泌が活発になるため、人によっては過剰に分泌することもあります。
そして、女性ホルモンの過剰な分泌は歯周病にかかるリスクを高めてしまうのです。
とは言え、女性ホルモンの分泌と歯周病に何の関係があるのが疑問に思うでしょう。
実は、歯周病菌の中には女性ホルモンをエネルギーとするタイプの菌が存在するのです。

そういった菌にとって妊娠した女性のお口の中は食べ物に溢れた楽園に等しいですから、
当然活動も活発になって普段以上に歯周病が起こりやすくなるのです。
歯周病をテーマにお話する時、「男性よりも女性の方が歯周病にかかりやすい」と聞いたことはないですか?
これは事実であり、女性の場合は妊娠時など女性ホルモンの分泌が過剰になる時期があるのが理由です。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、妊娠すると歯が弱くなるというのは本当なのかについてまとめます。

  1. 「歯が弱くなる」の信憑性 :「歯が弱くなる」ではなく、「虫歯や歯周病に掛かりやすい環境になる」が正解
  2. 悪阻で不衛生になる :悪阻の嘔吐でお口の中で細菌が繁殖し、胃液の強酸性が虫歯菌を活発にさせる
  3. 唾液の分泌量が低下する :女性ホルモンの影響によって、虫歯にかかりやすい質の唾液に変化する
  4. 女性ホルモンが過剰に分泌する :女性ホルモンをエネルギーにしている歯周病菌を活発にさせる

これら4つのことから、妊娠すると歯が弱くなるというのは本当なのかについてまとめます。
妊娠すると歯が弱くなるというのはデタラメですが、虫歯や歯周病にかかりやすくなるのは事実です。
しかも、妊娠中の虫歯や歯周病はお腹の中の赤ちゃんに悪影響を及ぼします。

妊娠中に母親が虫歯になると子供も虫歯になりやすいというデータがありますし、
歯周病に至っては妊娠中にかかることで早産や低体重児出産のリスクを7倍以上も高めます。
このため、妊娠中はお口のケアを怠らないようにして、検診も必ず受けてください。

虫歯になりやすいのですが、歯を磨く以外の予防法を知りたいです [2017年06月01日]

川崎市矢向の歯医者さん、伴場歯科医院です。
今回のテーマは「歯を磨く以外の虫歯の予防方法」です。
虫歯の予防方法と聞いて、誰もが真っ先に連想するのは歯磨きでしょう。

確かに歯磨きは虫歯予防に効果的ですが、虫歯予防における毎日の歯磨きはあくまで基本です。
つまり、それだけでは虫歯を予防するのは難しいということです。
そこで、ここでは歯を磨く以外の虫歯の予防方法をお伝えします。

1. 定期検診を受ける

歯科医院は虫歯を治すための治療だけでなく、虫歯を予防するための治療も行っています。
これがいわゆる定期検診で、3ヶ月に1度ほどの割合で受けてください。
定期検診ではお口のクリーニングを行い、プラークや歯石を綺麗に除去できます。
さらにブラッシング指導も行っているため、自分の歯磨きの技術を高めることもできるのです。

また、定期検診を受けていれば初期の虫歯を発見できるのもメリットですね。
本来虫歯は痛みで気付き、歯科医院に行った時には既に進行しているというケースがほとんどです。
一方、定期検診を受けていれば痛みの感じない初期の虫歯も発見できるため、
その時点で治療すれば、状態次第では削らずに治すことも可能になるのです。

2. 生活習慣を見直す

普段の日常生活の中には、虫歯のリスクを高める要因がいくつも存在しているのをご存じでしょうか。
例えば、睡眠不足や疲労やストレス…これらによって身体の免疫力が低下すると、
免疫力低下によって細菌に感染しやすくなり、虫歯菌にも感染しやすくなってしまいます。
つまり、こうした身体の免疫力低下を招く状態が、虫歯をも招いてしまうのです。

また、同じ免疫力に関することでいうと、喫煙も虫歯になるリスクを高めます。
ニコチンによって免疫力が狂わされてしまえば、やはり細菌…すなわち虫歯菌に感染しやすくなりますし、
タールの付着はプラークの付着を招きます。さらに、食生活が虫歯にかかわることは言うまでもないでしょう。
生活習慣を見直して身体の免疫力の低下を防ぐ、それもまた虫歯予防になるのです。

3. キシリトールを摂取する

キシリトールを摂取することで、お口の中が虫歯にかかりにくい環境になります。
これは以前ニュースでも話題になったため、既に知っているという人もたくさんいるでしょう。
しかし、単にキシリトールを摂取するだけでは虫歯予防の効果は全くなく、いくつか注意点があるのです。
まず、キシリトールの配合率やその他の成分に注目することです。

配合率50%以下のものはキシリトールの効果を充分に得られないですし、
いくらキシリトール配合でも余計な糖類が含まれているものは逆に虫歯を招きます。
確実なのは歯科医院にて歯科専売のキシリトール製品を購入することで、この場合配合率は100%です。
また、一時的な摂取では意味がなく、効果を得るには三ヶ月以上は摂取し続ける必要があります。

4. デンタルフロスを使用する

「歯磨き以外」というテーマからは多少ズレますが、もし毎日の歯磨きがブラッシングのみという人がいれば、
デンタルフロスの使用は重要なポイントです。デンタルフロスは歯と歯の間の隙間を磨くためのものですが、
ここは歯ブラシが通しにくい上、最も虫歯が発生しやすい…言わば危険地帯でもあるのです。
つまりデンタルフロスを使用することで、最も虫歯が発生しやすい箇所を綺麗にできるのです。

これは数値でも証明されており、ブラッシングだけの場合がプラーク除去率およそ6割なのに対して、
デンタルフロスを使用することでプラーク除去率が8割、つまり2割も高まります。
ブラッシングだけに慣れている人は最初に手間に思うかもしれませんが、1日1回の使用で充分です。
また、歯間ブラシの使用でも構いませんが、虫歯予防が目的ならデンタルフロスをおすすめします。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、歯磨き以外の虫歯の予防方法についてまとめます。

  1. 定期検診を受ける :クリーニングなどで予防効果が高まる上、初期段階の虫歯を発見できるのも利点
  2. 生活習慣を見直す :疲労やストレスなどで身体の免疫力が低下すると、虫歯菌にも感染しやすくなる
  3. キシリトールを摂取する :配合率50%以上、糖類の確認など、いくつか注意点があるので知っておく
  4. デンタルフロスを使用する :プラークの除去率が2割高まり、最も虫歯の発生しやすい箇所を綺麗にできる

これら4つのことから、歯磨き以外の虫歯の予防方法が分かります。
いくつか方法を挙げたものの、予防のメインとなるのが歯磨きであることに変わりありません。
このためこれらの方法を実践しつつ、同時に歯磨きの精度を高めることも考えていきましょう。

そのためには、今回お伝えしたようなデンタルフロスの使用がおすすめですし、
プラークチェッカーを使用してプラークを着色させ、磨き残しを確実に防ぐのも良い方法です。
また、定期検診はぜひ受けるようにしてください。これは虫歯だけでなく歯周病予防にも繋がります。

もう数年も虫歯を放置していますが、このまま放っておくのはダメですか? [2017年05月15日]

川崎市矢向の歯医者さん、伴場歯科医院です。
今回のテーマは「虫歯を何年も放置し続けることで生じる問題」です。
人によっては虫歯を放置し、そのまま何年もそのまま生活している人がいます。

歯科医の立場からいうとこれは非常に危険なことであり、虫歯の放置は様々な問題を招きます。
また、進行した虫歯は自然には治らないため、何年経ったとしても虫歯菌は生き続けているのです。
では実際に虫歯の放置はどんな問題が生じるか?…今回は虫歯の本当の怖さをお伝えします。

1. 虫歯の進行

虫歯が進行するというのは誰もが知っていることですが、一体虫歯の進行の到達点はどこなのでしょうか?
虫歯が進行すれば歯に穴があき、進行すればするほど歯はボロボロになっていきます。
重度の虫歯になれば、その時は歯がほとんど残っていない状態になるでしょう。
さて、こうして歯を完全に破壊してしまった虫歯ですが、実はここで終わりではないのです。

歯は顎の骨によって支えられており、そこには血管も通っています。
虫歯は歯を完全に破壊した後、こうした顎の骨や血管にまで細菌を侵入させるのです。
つまり、言ってみれば虫歯菌は歯だけでなく、顎の骨や血管にまで侵入するということです。
そして虫歯菌がこれらの箇所に侵入することで、思わぬ症状や病気を招くリスクが生じます。

2. 鼻に膿みが溜まる可能性

上顎の奥歯は、位置的に鼻の副鼻腔に近い箇所に存在しています。
虫歯を放置することで虫歯菌が歯の根から出てくると、この副鼻腔に細菌が溜まってしまいます。
これによって鼻に膿みが溜まることになり、副鼻腔炎を引き起こす可能性があるのです。
副鼻腔炎になると頭痛が起こりますし、何よりこの頭痛は風邪や疲労の頭痛とは全く意味が異なります。

このため頭痛薬を飲んでも症状は改善されず、当人からすれば原因不明の頭痛で悩まされることになります。
ちなみに、この場合は抗生物質を飲んで副鼻腔炎の治療をするしかありません。
ただし、そもそもの要因が虫歯にある以上、虫歯を治すことが症状改善の前提となってきます。
副鼻腔炎の症状次第ではすぐに治らず、耳鼻科に通院することになります。

3. 熱と嘔吐を招く可能性

虫歯菌は歯を破壊した後、身体の至るところに侵入するようになります。
その一つが骨髄で、骨髄が虫歯菌に感染することで顎の骨を腐らせてしまうことがあるのです。
そうなると骨髄炎になってしまい、その影響で熱や嘔吐を繰り返すようになります。

さらにこの時出る熱は高熱であり、小さな子供に至っては手足が動かせないほどの辛さです。
骨髄炎になってしまった場合も抗生物質を取り入れた治療を行うことになりますが、
完治までには時間が掛かり、およそ一ヶ月以上安静を要することになります。

4. 歯を失う可能性

虫歯を何年も放置してしまえば、虫歯の進行によって歯は失われてしまいます。
もし実際に長期間虫歯を放置している人がいたら、その歯を鏡で確認してみてください。
歯はボロボロの状態になっていますし、失われた歯は元に戻すことはできません。
例えこの状態で歯科医院に行ったとしても、抜歯が必要になるでしょう。

では歯を失った後はどんな処置ができるのか?
この場合、入れ歯やインプラントを検討することになります。
入れ歯は費用が安い分、感覚としては天然の歯とは程遠く、
インプラントは天然の歯に近い感覚が得られるものの、費用が高額で治療に手術を伴います。

5. 脳梗塞や心筋梗塞を招く可能性

虫歯を放置することで、虫歯菌が血液に侵入することがあります。
血液は血管の中を通っており、血管は血液を全身に回します。
このため、虫歯菌が血液に侵入することで虫歯菌が全身に回ってしまうのです。

この時、虫歯菌が脳に到達してしまえば脳梗塞を招く恐れがあり、
心臓に到達してしまえば心筋梗塞を招く恐れがあるのです。
ケースとしては稀なものの、実際に虫歯が原因でこうした病気を招き、死に至ったという事例もあるのです。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、虫歯を何年も放置し続けることで生じる問題についてまとめます。

  1. 虫歯の進行 :虫歯は進行すると自然には治らず、放置すると身体の至るところに細菌が侵入する
  2. 鼻に膿みが溜まる可能性 :副鼻腔に虫歯菌が侵入することで副鼻腔炎を起こし、頭痛を招く
  3. 熱と嘔吐を招く可能性 :虫歯菌が骨髄に侵入することで骨髄炎を起こし、高熱や嘔吐を招く
  4. 歯を失う可能性 :虫歯を放置すればいずれ歯を失い、入れ歯やインプラントで対処することになる
  5. 脳梗塞や心筋梗塞を招く可能性 :虫歯菌が脳や心臓に侵入することで起こる。稀だが死亡例もある

これら5つのことから、虫歯を何年も放置し続けることで生じる問題が分かります。
虫歯治療というのは確かに嫌なものですし、歯を削って治すことに恐怖を感じる人すらいるでしょう。
しかし、だからと言って放置してしまうともっと怖い症状を引き起こす可能性があるのです。
そうならないためにも虫歯の放置は厳禁で、気付いた時点でいち早く治療を受けてください。

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