川崎市矢向の歯医者さん、伴場歯科医院です。今回のテーマは「歯周病の治療方法」です。
歯周病は、歯を失う要因のトップに君臨するほど日本人にとって深刻な病気です。
このため、インターネットや歯科医院では歯周病に関する説明記事がたくさん存在します。
最も、症状について説明する記事は溢れているものの、治療方法を説明する記事は少ないですね。
実際に、虫歯の治療方法は知っているけど歯周病の治療方法は分からないという人は多いでしょう。
そこで、ここでは歯周病の治療方法について説明していきます。
以下で歯周病の治療方法を紹介していきますが、例外なく全ての治療を行うわけではありません。
歯周病の進行度は初期段階と中期段階の重度段階の3つに分けられており、
どの治療を行うかは歯周病の進行度によって決まるのです。
言うまでもなく、初期段階のように進行度が低ければ治療は簡単なものですみますが、
それ以降になってくると患者さんにとって精神的にも肉体的にもつらい治療が必要になるのです。
このため、患者さんとしては歯周病に気づいたら一刻も早く歯科医院で治療を受けることが大切です。
これは患者さん自身が行うことで、簡単に言えば付着したプラークを除去することを示します。
具体的な方法はブラッシングになりますが、歯科医院ではその精度を高めるための指導を行います。
言わば正しい歯磨きの方法で、この指導を受けると受けないとでは歯磨きの効果に雲泥の差があるのです。
そもそも歯周病菌はプラークや歯石の中に潜んでいますし、プラークは毎日歯に付着します。
このため、正しい歯磨きの方法でプラークコントロールを行う必要があるのです。
また、正しい歯磨きの方法を覚えれば歯周病だけでなく虫歯予防にも効果があります。
歯周病を治すためには歯周病菌を除去する必要があるため、それが潜むプラークや歯石の除去を行います。
これは歯周病治療の基本であり、進行度関係なく必要になる治療です。
また、口の中をクリーニングするという意味では歯周ポケットの清掃も行います。
歯周ポケットとは歯と歯肉の間の溝のことで、歯周病になることでこの溝が深くなります。
そして溝の中にも細菌が繁殖するため、歯周ポケットの清掃にはそれを除去する目的があるのです。
初期段階の歯周病であれば、プラークと歯石除去にあわせてプラークコントロールを行うだけで治療可能です。
中期段階以降まで進行することで必要になる治療で、手術の目的は歯周ポケット内の清掃です。
歯周ポケットは歯周病の進行に比例して溝が深くなり、その溝の中には無数の細菌が繁殖しています。
このため溝の清掃が必要なのですが、歯周病が進行して溝が深くなると表面から清掃できなくなるのです。
そこで行うのがこのフラップ手術で、歯肉を切開することで歯周ポケット内の細菌を除去するのです。
また、フラップ手術は患者さんの負担を考慮して行わないという歯科医院もあるため、
プラークや歯石除去のように絶対に行う治療とまでは断言できません。
歯周病が脅威なのは顎の骨を溶かしてしまうからですが、その溶かされた骨を再生するための治療です。
歯肉を切開してエムドゲインを塗布することで、歯が生えた時と同じ環境を作ることができるのです。
そうすることで骨が再び歯の周囲に集まり始め、失われた骨を取り戻すことができるのです。
しかし、この治療があるからと言って絶対に骨を再生できるとは限りません。
効果があるのは、あくまでも部分的に骨が吸収した場合のみになるからです。
また、エムドゲイン法自体を採用していない歯科医院もあるのです。
いかがでしたか?
最後に、歯周病の治療方法についてまとめます。
これら5つのことから、歯周病の治療方法について分かります。
これらの治療を行って歯周病が完治した後、次に必要なのはメンテナンスです。
定期的にメンテナンスを行わないと、せっかくの治療も無意味になってしまいます。
メンテナンスのための通院の周期は治療内容によって異なり、初期段階の歯周病治療なら月1回程度、
中期段階の歯周病治療なら3ヶ月1回程度になるでしょう。つまり大きな治療を行うほど頻度も高くなります。
治療とあわせてこのメンテナンスも大切だということを知っておいてください。