川崎市矢向の歯医者さん、伴場歯科医院です。
今回のテーマは「歯周病はどうやって予防するのか」です。
現状、日本人が口の中の病気で最も悩まされているのが歯周病です。
歯を失う要因は歯周病がトップですし、成人の約7割が歯周病だと言われているくらい深刻です。
そんな歯周病を防ぐためには、何より予防方法をしっかりと知っておかなければなりません。
そこで、ここでは歯周病予防に効果的な方法をいくつか紹介していきます。
通常のブラッシングだけで歯周病を予防するのは難しいため、デンタルフロスの使用をおすすめします。
デンタルフロスは歯と歯の間に溜まった汚れを確実に落とせますし、
ブラッシングで除去しきれないプラークにも対応できます。
海外などでは既にデンタルフロスの使用が一般化しており、日本もその点は見習うべきでしょう。
歯周病予防のためには口の中をいかに清潔にできるかがポイントですし、
その意味でもブラッシングとあわせてデンタルフロスを使用するのが効果的です。
歯周病は、歯周病菌という細菌の感染によって引き起こされる病気です。
つまり風邪の菌と同じように、身体の免疫力が高ければそれだけ歯周病菌から身を守れるのです。
そこで重要になってくるのが、免疫力が低下してしまう行為に注意することです。
代表的なのはストレスや疲労で、これらが蓄積されることで身体の免疫力は低下します。
とは言え、現代社会でストレスや疲労を皆無に生活することは不可能でしょうから、
サプリメントの使用や食生活の改善、ストレスの解消方法を見つけるなど自分なりの工夫が必要です。
タバコは身体に悪いというのは周知の事実ですが、実は歯周病においても悪影響をおよぼします。
まずタバコを吸うことでタールが歯に付着し、それによってプラークも付着しやすくなるのです。
また、喫煙者と非喫煙者とを比較した場合、歯周病になるリスクには雲泥の差があります。
喫煙者が歯周病になるリスクは非喫煙者に比べて5倍以上も高く、
さらに歯周病が重症化するリスクも同様に高くなっています。
既にタバコを吸っている人の中には、「そんなことを今更聞いてももう遅い」と思うかもしれませんが、
そんなことはありません。喫煙者が禁煙した場合、歯周病になるリスクが減少しているデータがあるのです。
歯科医院で定期検診を受けるメリットは2つあります。1つは口の中をクリーニングすることで、
プラークだけでなくブラッシングでは対応できない歯石も除去できることです。
もう1つは、予防効果だけでなく実際に歯周病になった時も素早く対処できることです。
歯周病は自覚症状に乏しいため、虫歯に比べて気付きにくいのが難点です。
自分が歯周病になってもそれに気付かず、気付いた時には重症化するというケースが多いのです。
その点、定期検診を受けていれば初期段階の歯周病も発見できるため、進行する前に治療可能です。
糖尿病になると歯周病になるリスクが格段に増すため、糖尿病を防ぐことも歯周病予防になります。
糖尿病は生活習慣病であるため、日常生活を改善するのが何よりの予防方法になります。
具体的に、糖尿病を引き起こすきっかけになるのはストレスや肥満、運動不足や暴飲暴食です。
つまり、これらに注意したライフスタイルを確立することで糖尿病を予防できるのです。
ちなみに暴飲暴食についてですが、これは単に普通に食事を摂れば解決するわけではなく、
栄養バランスを考えた食事を心掛けることが大切です。
いかがでしたか?
最後に、歯周病はどうやって予防するのかについてまとめます。
これら5つのことから、歯周病はどうやって予防するのかが分かります。
毎日の歯磨きだけで歯周病を予防するのは難しいでしょう。ブラッシングに加えてデンタルフロスの使用、
さらには歯科医院で定期検診を受けること、これら2つは是非とも実践してください。
また、日常生活が歯周病に関わってくる点も忘れてはいけません。不規則な生活は身体の免疫力を低下させ、
それによって歯周病に感染しやすくなってしまうからです。疲労やストレスをゼロにはできないものの、
適度に解消することは意識してください。また、タバコを吸わないだけでも歯周病予防になるのです。