入れ歯
dentures

健康的な食生活は生活の質を高めます。虫歯や歯周病などにより歯を失ってしまうと、食事を楽しめなくなり、結果として生活の質も低下してしまいます。
当院では入れ歯治療に対応しており、歯を失ってしまった方がこれまで通り食事を楽しんで頂けるようにサポートしています。
お口の状態は当然ですが人それぞれ異なるので、入れ歯は各患者様のお口に合わせたものを作製しています。「今入れている入れ歯が合わない」「すぐに外れる」とお困りの方は一度当院までご相談ください。
お口に合わない入れ歯を継続して使った場合
ご自身の口に合わない入れ歯を使い続けた場合、歯茎や口腔粘膜が損傷して、痛みや炎症、ポリープが発生する可能性があります。
また、顎関節に過度な負担がかかり顎関節症を引き起こす恐れもあります。口腔内は繊細なため、少しのズレでダメージを受けてしまいます。こうした症状が出た場合はすぐに当院までご相談ください。
当院の入れ歯製作について

当院の入れ歯製作の方針
歯を失った場合の補綴治療には、入れ歯やブリッジ、インプラントなどがあります。入れ歯は最も一般的なものですが、実は高度な技術が必要です。
入れ歯が合わないと、上記で説明した痛みや炎症のほか、発音や咀嚼を阻害し、肩こりや頭痛など全身症状の原因にもなります。
当院では、なるべく不快感のないものを作れるように、顎の形状を正確に分析し、各患者様のお口に合った入れ歯を作製しています。
食べづらさを感じる、痛いなど、入れ歯の装着によりお悩みの症状が出ている場合、一度当院までご相談ください。
当院で取り扱っている入れ歯の種類

ノンクラスプデンチャー
ノンクラスプデンチャーは、弾力性に富んだナイロン製の樹脂を使った入れ歯です。クラスプとはバネを意味しており、従来のプラスチック製の入れ歯と違ってバネを使いません。
また、金属製のバネを使用しないため薄くすることができ、軽いという特徴があります。
入れ歯のバネを目立たなくしたいという方にお勧めです。

金属床義歯
金属床義歯とは、床部分を金属で作製した入れ歯です。
従来のプラスチック製の入れ歯よりも薄くでき、違和感や圧迫感が少ないことがメリットです。
また、熱伝導率が高いため食べ物の温度を感じやすく、食事を楽しめます。

アタッチメントデンチャー(マグネットデンチャー)・シリコンデンチャー
アタッチメントデンチャーとは、残っている歯に特殊なアタッチメント(部品)を取り付けて固定する入れ歯です。その1つにマグネットデンチャーがあり、これは磁力により固定する入れ歯です。歯根に磁性金属を埋め込み、入れ歯の裏側にある磁石とくっつきます。バネを必要としないため、目立つこともありません。
シリコンデンチャーは、入れ歯の床をシリコンで覆ったもので、従来の入れ歯よりも柔らかく、噛んだ時の痛みが少ないことが特徴です。
入れ歯に慣れるためのポイント
発音練習を繰り返し行う

入れ歯を装着してすぐは、発音しづらいと感じることが多いです。特に、サ行・タ行は発音しづらいため、発音練習に取り組みましょう。はっきり発音できるまで繰り返し行うことが大切です。
例えば、新聞や本を声に出して読むのがお勧めです。
食事は柔らかいものや小さく切ったもので少しずつ慣らす

入れ歯を装着してすぐは普段通りの食事を控え、柔らかいものや小さく切ったものをしっかり噛んで食べましょう。慣れてくれば少しずつ普段通りのサイズに戻していきます。
いきなり大きいものや硬いものを食べると、入れ歯がズレてしまったり、痛みを感じたりする可能性があります。
入れ歯製作の流れ

step1:カウンセリング
まずはカウンセリングを行い、使用中の入れ歯について不満やご希望などをお伺いします。その情報をもとに治療計画についてご相談させていただきます。
step2:口腔内の検査
患者様の口腔内の状態を直接観察し、レントゲン検査などを行います。この際、虫歯や歯周病などの口腔疾患が見つかった場合、それらの治療を優先します。口腔内が健康な状態になれば、入れ歯の作製を進めてまいります。
step3:歯型取り(既製トレー)
既製トレーを使用した歯型取りを行います。トレーとは歯茎の型を取る器具を指します。最初に既製品のトレーを使い、歯茎のざっくりとした型を取ります。
step4:歯型取り(個人トレー)
既存トレーにより採取した歯型を参考に個人トレーを作り、正確な型取りを実施します。
step5:噛み合わせのチェック
噛み合わせの高さや顎の動きをチェックします。この工程はお口に合う入れ歯を作製する上で非常に大切なものなので、丁寧に進めます。
step6:仮入れ歯の装着・調整
歯型取り・噛み合わせが終われば、仮の入れ歯を作る作業に移ります。仮の入れ歯が作製できれば装着して頂き、違和感や痛みがないか、噛み合わせに問題ないか、口元にシワができないかなどをチェックし、必要があれば調整します。
step7:入れ歯を装着・調整
仮の入れ歯の装着で得た情報をもとに、入れ歯を作製します。作製できたら装着していただき、仮の入れ歯のときと同じく違和感や痛み、噛み合わせの状態などを確認します。必要に応じて微調整を行います。
step8:定期メインテナンス
入れ歯を長く使い続けるには定期的なメインテナンスが欠かせません。メインテナンスでは、入れ歯の調整や顎骨の退縮の有無、残った歯に異常が起きていないかなどを確認します。定期検診の頻度は、3ヶ月~半年に1回ほどが目安となります。
入れ歯のQ&A
入れ歯を目立たなくしたいです。
当院で取り扱っているノンクラスプデンチャーやマグネットデンチャーは目立ちにくく、周囲の方から気づかれることはほとんどありません。
希望される方はお気軽にご相談ください。
入れ歯は保険が適用されますか?
入れ歯は保険適用されるものもあります。
入れ歯をまだ作ったことがない場合、いきなり自費診療の入れ歯を作製するよりは、保険適用の入れ歯をお勧めします。その上で、気になる部分があれば自費の入れ歯を検討するのも良いでしょう。
実際、保険適用の入れ歯でも問題なく使い続けている方も多くいらっしゃいます。
入れ歯はどれくらい使い続けられますか?
入れ歯は永久的に使い続けられることはなく、徐々に摩擦や欠損していき、いずれは交換が必要です。個人差がありますが、4~5年ほどが目安となります。
なお、入れ歯をきちんと保管してケアをしっかり行えば、それよりも長く使い続けられることもあります。
また、残存歯を失わないためにも、定期検診も欠かせません。
入れ歯を長期間使っているとズレてきたのですが、どうすれば良いですか?
部分的な修理で問題ないこともありますが、再作製が必要になるケースもあります。
ズレた状態で使い続けていると、炎症や顎関節症に繋がる可能性があるため、違和感を覚える場合は早めに当院までご相談ください。