「最近、口のにおいが気になる…」「人と話すのが少し怖くなってきた」そんな悩みを抱えていませんか?
口臭は誰にでも起こり得る身近な問題ですが、他人から指摘されにくいため、自分で気づきにくいのが特徴です。しかも、マウスウォッシュやガムなどのセルフケアでは一時しのぎにしかなりません。そのため、根本的な解決にはつながらないことも多いのです。
実は、口臭の原因の約9割はお口の中にあると言われています。そのため、歯科医院での適切な治療やケアによって改善が可能なのです。
今回は、口臭のタイプ別原因から、歯科医院での治療方法、費用の目安、再発防止のための予防ケアまでわかりやすく解説します。本気で口臭を改善したいと思っている方は、ぜひ参考にしてください。
その口臭、本当に一時的?知らずに放置している4つのタイプ
口臭にはいくつかの種類があり、原因によって対処法も異なります。まずは自分の口臭がどのタイプなのかを知ることが、正しいケアへの第一歩です。
起きたとき・空腹時の口臭…実は誰でもある「生理的口臭」
誰でも朝起きたときや空腹時、緊張しているときに口臭が強くなることがあります。これは「生理的口臭」と呼ばれるもので、一時的なものです。
主な原因は唾液の減少です。唾液には細菌を洗い流す働きがありますが、睡眠中や緊張時には分泌が減るため、細菌が増えてにおいが発生しやすくなります。
病気が隠れているかも?注意が必要な「病的口臭」
歯周病や虫歯、舌苔などが原因で発生するのが「病的口臭」です。こうした口腔内の病気だけでなく、糖尿病や消化器系、呼吸器系の病気が関係している場合もあります。においの種類が「甘酸っぱい」「腐敗臭」「アンモニア臭」と特徴的なことも多く、原因疾患に合わせた治療が必要です。
ニンニクやお酒のせいだけじゃない「外因性口臭」の落とし穴
食べ物や嗜好品に由来する口臭もあります。にんにくやアルコール、タバコなどは一時的ににおいを強くしますが、消化を経て呼気として出てくるため、しばらく残ることがあります。また、タバコは歯周病のリスクも高めるため、長期的な口臭悪化の原因にもなりかねません。
「におってる気がする…」その不安は「心理的口臭」かも
実際には口臭がない、またはごく軽度であるにもかかわらず、自分のにおいを過剰に気にしてしまうケースもあります。これは「自臭症」とも呼ばれ、心の問題が関わっていることがほとんどです。不安やストレスが引き金になるため、心療内科などの専門機関での相談が有効です。
歯医者?内科?迷わないための“正しい受診先”の選び方
口臭が気になったとき、「どこに相談すればいいの?」と迷う方は少なくありません正しい診療科を選ぶことで、より早く、効果的に改善へつなげられます。
「まずは歯医者」が鉄則!口の中の状態をチェック
口臭の9割は口の中に原因があると言われています。そのため、まずは歯科医院での診察がおすすめです。
虫歯や歯周病の有無、舌苔や唾液量などを確認することで、根本的な原因が見えてきます。多くの歯科医院では、口臭外来や専用の口臭検査を実施しているところもあります。
歯以外の病気が原因?内科や耳鼻科を考えるケース
もし歯科検診で異常が見つからない場合、呼吸器・消化器・肝臓などの内科的な原因が考えられます。副鼻腔炎や扁桃炎、胃の不調、糖尿病などが口臭の引き金となることもあるため、症状に応じて内科や耳鼻咽喉科の受診が必要です。
「においが気になるのは自分だけ?」と思ったら心療内科へ
「まわりに指摘されていないのに自分のにおいが気になる」「気にしすぎて日常生活がつらい」といった状態であれば、心理的な口臭が疑われます。このような場合は、歯科や内科ではなく、心療内科での相談が適しています。
なぜ歯医者で口臭が治るの?6つの原因
歯科医院での口臭治療は、ただ歯を磨くだけではありません。においの根本原因を探り、適切な治療を行うことで、口臭を根本から改善できます。
歯周病が出す「ガス」が最大の元凶
歯周病は、歯と歯茎の間にある歯周ポケットに細菌が繁殖し、炎症を起こす病気です。この細菌が揮発性の硫黄化合物(VSC)という悪臭のもとを作り出し、強い口臭につながります。進行すると歯を失う恐れもあるため、早めの対処が肝心です。
虫歯の放置が悪臭の引き金に
虫歯が進行して神経まで達すると、組織が腐敗し、強いにおいを発することがあります。また、虫歯の隙間に食べかすが詰まりやすく、細菌の温床になってしまうため治療が必要です。
古い詰め物・被せ物からにおいが発生することも
詰め物や被せ物が劣化してくると、隙間に汚れがたまり、細菌が繁殖しやすくなります。とくに金属製のものは経年劣化で腐食することもあるため、気になる場合は新しい素材(セラミックなど)への交換も選択肢になります。
歯垢・歯石の蓄積で雑菌が急増
日々のブラッシングで落としきれなかった歯垢が歯石になると、歯ブラシでは除去できなくなります。歯石の中には多くの細菌が潜んでおり、口臭の原因となります。歯科医院でのクリーニングが必要です。
舌の白い汚れ「舌苔」も意外と深刻
舌の表面に白く見える「舌苔」には、食べかすや古い細胞、細菌などが混ざっています。これが発酵することでにおいが発生します。舌ブラシを使ってやさしくケアするのが効果的です。
唾液が少ないと、においも強くなる理由
唾液は「天然のマウスウォッシュ」とも言える存在です。ストレスや加齢、薬の副作用などで唾液の分泌が減ると、細菌が増えやすくなり、結果として口臭が悪化します。対策としては、よく噛む、ガムを使う、マッサージなどが効果的です。
歯科での口臭治療、恥ずかしがらずに一歩を踏み出そう
歯科医院ではあなたの悩みを真剣に受け止め、丁寧に対応してくれます。ここでは、治療までの流れをご紹介します。
予約方法は?「口臭が気になる」と伝えて大丈夫
まずは、電話やWeb予約で診療予約を入れましょう。予約の際に「口臭が気になる」と伝えることで、初診時に適切な対応がスムーズに進みます。
オンライン予約では備考欄に記載しておくと安心です。口臭の悩みは多くの方が抱えており、歯科医院でも日常的に対応しているため、恥ずかしがる必要はまったくありません。
カウンセリングで安心感アップ
来院すると、まずは日頃の口臭の悩みや、どんなタイミングでにおいを感じるかなどを詳しくヒアリングします。視診でお口の中の状態も確認し、必要に応じて検査を進めます。
においの原因を見極める精密検査
歯周病や虫歯の有無、唾液量のチェック、舌の状態などを検査します。医院によっては、口臭測定器を使って揮発性ガス(VSC)を数値化することで、より正確ににおいの強さやタイプを把握できます。
原因ごとに異なる、的確なアプローチで改善へ
検査結果をもとに、口臭の原因に応じた治療がスタートします。さらに、日常生活で気をつけるべきことや正しいセルフケアの方法についても丁寧に指導してもらえるため、再発予防にもつながります
気になる治療費はいくら?保険が使えるケースもあります
「口臭治療って高そう…」と心配する方もいるかもしれませんが、多くの場合、保険診療の範囲内で対応できます。ここでは一般的な費用の目安をご紹介します。
検査・治療別にみる費用の目安
初回のカウンセリングと基本検査でおおよそ3,000〜5,000円程度かかります。虫歯治療であれば1本あたり3,000〜5,000円前後です。
歯石除去や歯周病治療も数千円〜1万円以内に収まることが多く、これらは基本的に保険適用です。ただし、詰め物や被せ物にセラミックなど自費素材を使う場合は1万円〜数万円かかることもあります。
保険診療と自費診療の違いを理解しよう
保険診療では「病気に対する治療」が対象ですが、見た目の改善や特別な検査・処置(精密な口臭検査、ホワイトニングなど)は自費となるケースがあります。カウンセリング時に費用の見積もりをしっかり確認しておくと安心です。
再発させない!歯医者でできる“予防型”の口臭ケア
口臭治療は一時的な対処ではなく、再発させないことが大切です。治療後も、歯科医院での定期的なケアと日常生活での工夫が予防につながります。
プロのクリーニングでお口をリセット
歯石や歯垢は、どんなに丁寧に歯を磨いていても、少しずつ蓄積してしまいます。歯科医院で定期的にクリーニングを受けることで、においの元となる汚れを取り除き、口腔内を清潔に保つことができます。3〜6ヶ月ごとの受診がおすすめです。
正しいセルフケアを続けるコツも伝授
歯磨きだけでなく、フロスや歯間ブラシ、舌ブラシなどの使い方も重要です。自分では気づかない磨き残しを防ぐためにも、歯科衛生士からブラッシング指導を受けておくと安心。さらに、唾液を増やすために「よく噛む食事」「水分補給」「口腔マッサージ」などを生活に取り入れると、予防効果が高まります。
口臭の悩みは専門家に相談するのが最短ルートです
口臭はデリケートな悩みですが、決して珍しいものではありません。むしろ、多くの人が一度は経験する身近な問題です。放っておくと、悪化してしまったり、人間関係に影響が出たりすることもあるため、早めに相談しましょう。
口臭の9割はお口の中に原因があります。「誰にも相談できない」「どこへ行けばいいかわからない」と感じている方こそ、どうぞ一度、専門家にご相談ください。
伴場歯科医院では、歯周病や虫歯、噛み合わせなど、口臭の原因となるさまざまなお口のトラブルに対応しています。チーム医療による専門性の高い診療体制と、丁寧なカウンセリングで、あなたの不安や悩みに寄り添います。
まずはお気軽にご予約ください。あなたの「さわやかな笑顔」と「自信のある会話」を取り戻すサポートを全力で行います。