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虫歯を予防するには、朝昼夜の食後に毎回歯磨きしないとダメですか?|川崎市の歯医者ならチーム医療の伴場歯科医院

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虫歯を予防するには、朝昼夜の食後に毎回歯磨きしないとダメですか? [2019年01月15日]

川崎市矢向の歯医者さん、伴場歯科医院です。今回のテーマは「虫歯予防と歯磨き」です。虫歯予防の基本は歯磨きであり、歯磨きの目的はプラークを除去することです。

このため、私達は口の中が最も汚れるタイミングで歯磨きする習慣があり、それは朝、昼、夜のそれぞれの食後です。では、これらのタイミングで毎回歯を磨けば虫歯を予防できるのでしょうか。

歯磨きに大切なのは「精度」

朝、昼、夜の食後に毎回歯磨きしても、それだけで虫歯を予防できるかは分かりません。と言うのも、歯磨きにおいて大切なのは「頻度」ではなく「精度」だからです。ですから仮に1日10回歯磨きしたところで、その歯磨きの精度が低ければ虫歯は予防できません。

歯磨きの目的はプラークを除去することですが、では1回の歯磨きでどのくらいのプラークが除去できるのでしょうか。一般的にブラッシングだけの歯磨きの場合、プラークの除去率は6割程度とされています。

それだと4割程度の磨き残しが発生することになり、歯磨きを適当にすませば磨き残しはさらに増えるでしょう。一方で、1日1回しか歯磨きしないとして、その1回の歯磨きによるプラークの除去率が10割の場合、それだけで充分虫歯は予防できるのです。つまり、虫歯予防における歯磨きとして重要なのは精度です。

精度の高い歯磨きをするには

歯磨きにおいて大切なのは頻度ではなく精度…これについては分かっていただけたかと思います。さて、次に問題となるのはその方法…つまりどうすれば精度の高い歯磨きができるのかという点です。これには次の3つの方法があり、どの方法も歯磨き時のプラークの除去率を確実に高めることができます。

デンタルフロスを使う

デンタルフロスは歯と歯の隙間を磨くためのもので、通常のブラッシングではこうした箇所を磨けません。このため、デンタルフロスを使うことでプラークの除去率を2割高めることができます。歯間ブラシにも同じような効果があり、デンタルフロスは虫歯予防、歯間ブラシは歯周病予防に効果的です。

ブラッシング指導を受ける

歯磨きには正しい磨き方があり、それは歯並びによっても異なります。このため、歯科医院の予防歯科や定期検診ではブラッシング指導を行っており、それを受けることで自分の歯並びに合った精度の高い歯の磨き方を学べます。

プラークテスターを使う

プラークテスターを使えば、磨き残したプラークを染色することができます。本来なら無色透明なプラークを染色することで、磨き残しを目で確認できるようになります。このため磨き残しを確実に減らせますし、数日使用してパターンを知れば自分の歯磨きの弱点も分かります。

二次虫歯について

虫歯治療した歯が再度虫歯になる…つまり虫歯が再発することを二次虫歯と呼びます。二次虫歯は詰め物や被せ物の隙間から細菌が入ることで起こる虫歯であり、二次虫歯を予防するには歯磨きだけでは不充分です。

なぜなら詰め物や被せ物の境目を磨くのは技術的に難しく、そもそも詰め物や被せ物に隙間が生じている場合、それに気づくこと自体が困難ですからね。そこで、二次虫歯を予防しやすくなる2つの方法をお伝えします。

定期検診を受ける

定期検診では歯科医が口の中の健康状態を確認します。このため、詰め物や被せ物に隙間が生じている場合はそれを発見できますし、これらに劣化が見られる場合もそれに気づき、新品のものと交換して再びしっかりと接着させられます。

セラミックにする

「セラミック治療のメリット=審美性が高い」のイメージがありますが、それ以外にもセラミックには二次虫歯を予防しやすいメリットがあります。これはセラミックにはプラークが付着しにくく、さらに接着もしっかりして隙間が生じにくいのが理由です。

1日1回は精密な歯磨きをしよう

精密な歯磨きをするには時間がかかりますし、デンタルフロスやプラークテスターを使う場合は尚更です。このため、どうしても毎回の歯磨きでそこまで時間を費やせない方も多いでしょう。ちなみに、歯磨きにおいて大切なのは頻度ではなく精度だと説明しました。

ですから、1日3回の歯磨き全てをこのとおり実践できなくても構いません。もちろん実践できればするべきですが、どうしてもそれができないなら1日1回で良いのです。1日1回、時間をかけて丁寧で精密な歯磨きをする時間を作れば、虫歯は格段に予防しやすくなります。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、虫歯予防と歯磨きについてまとめます。

1. 歯磨きに大切なのは「精度」 :毎食後歯磨きしても、その歯磨きの精度が低ければ虫歯は予防できない
2. 精度の高い歯磨きをするには :デンタルフロスやプラークテスターを使う、ブラッシング指導を受ける、3. 二次虫歯について :虫歯の再発である二次虫歯は、定期検診やセラミック治療が予防として効果的
4. 1日1回は精密な歯磨きをしよう :1日1回でも精密な歯磨きができれば虫歯を予防しやすくなる

これら4つのことから、虫歯予防と歯磨きについて分かります。何度歯を磨いても虫歯を繰り返すのであれば、歯磨きの仕方を考え直してみてください。その歯磨きは精密でしょうか?…頻度が高くても精度が低ければ虫歯の予防はできません。デンタルフロスやプラークテスターを使い、磨き残しの少ない歯磨きを心掛けてみてください。また、定期的に検診を受けて口の中の健康状態を確認するようにしましょう。

乳歯はいつか抜けるので虫歯予防は必要ないですか? [2019年01月01日]

川崎市矢向の歯医者さん、伴場歯科医院です。今回のテーマは「子供の虫歯予防について」です。子供の乳歯はいずれ抜け、永久歯に生え変わります。

このため、乳歯は大切にしなくても良いと考える方も少なくなく、例えば「乳歯は抜けるから虫歯予防は必要ない」と思っている方もいます。しかしそれは大きな間違いで、例え抜ける乳歯であっても虫歯予防は必要です。

乳歯の虫歯は永久歯に影響する

乳歯でも虫歯予防は大切で、なぜなら乳歯の虫歯は永久歯に影響するからです。永久歯は乳歯が抜けた後に生えてきますが、実際にはもっと前から誕生しています。乳歯の下で、乳歯が抜けて自分が生えるタイミングをずっと待っているのです。ですからその乳歯が虫歯になると、乳歯の下に存在する永久歯に次のことが影響します。

正常な位置に生えてこない

乳歯が虫歯で抜けた場合、その乳歯は想定したよりもずっと早く抜けたことになります。このため永久歯が生える準備が整っておらず、顎の成長なども不充分なまま永久歯が生えてきます。そうなるとスペースも不充分な状態で生えてくるため、永久歯が正常な位置に生えてこなくなります。

変色する

虫歯はどんどん奥…つまり歯の下に向けて進行していき、乳歯もその例外ではありません。このため乳歯が虫歯になって歯の根まで進行した場合、そのすぐ近くに永久歯が存在しています。そうすると永久歯は虫歯菌や他の細菌の影響を受けてしまい、歯の色が変色してしまうことがあります。

…「永久歯が正常な位置に生えてこない」、「変色する」、いずれも永久歯の見た目が悪くなりますし、正常な位置に生えてこないことで歯並びが悪くなれば、見た目だけでなく健康面にも影響します。歯並びが悪いことで虫歯や歯周病になりやすくなりますし、噛み合わせの悪さは頭痛や肩こりを招きます。

乳歯は虫歯になりやすい

上記のことから乳歯でも虫歯予防が大切なことが分かりますが、そこで注意しなければならないのは、乳歯は虫歯になりやすいという点です。ではなぜ乳歯は虫歯になりやすいのか?…その理由として次のことが挙げられます。

乳歯はやわらかい

永久歯と比べると乳歯はやわらかく、そして脆いため細菌に感染しやすくなっています。永久歯でも予防を怠るとたちまち虫歯になってしまいますが、乳歯の場合はそのリスクがさらに高いと考えるべきですし、進行も早くなっています。

歯磨きが上手にできない

虫歯予防の基本は歯磨きですが、子供は歯磨きの技術が高くありません。大人ほど上手に磨けない上、歯磨きを面倒に思ってしまう子供だって多いでしょう。歯磨きを上手にできなければ磨き残しも多いため、それだけ虫歯にもなりやすいのです。

お菓子が好物

子供はお菓子が大好きで、特に糖の含まれたアメやチョコレートなどの甘いお菓子が好きですよね。しかし糖を摂取すると虫歯になりやすく、なぜなら糖は虫歯菌の大好物だからです。お菓子を食べれば食べるほど糖を摂取することになり、その分だけ虫歯になりやすくなります。

…歯磨きの技術やお菓子が好物である点は子供全般に言えることで、永久歯の子供にも該当します。ですから乳歯は虫歯になりやすいのは事実ですが、例え永久歯でも子供は虫歯になりやすいと思っておいた方が良いでしょう。

小児歯科の予防治療

子供の歯科治療は一般歯科でも可能ですが、乳歯の子供なら小児歯科に行くのがおすすめです。また、小児歯科では虫歯の治療だけでなく虫歯を予防するための治療にも力を入れており、定期的に通うことで次のような予防治療を受けられます。

フッ素塗布

歯にフッ素を塗布して、虫歯菌の出す酸に溶かされにくい強くて丈夫な歯にします。現在は歯磨き粉にもフッ素は配合されていますが、それよりも高濃度のものになります。

シーラント

奥歯の溝を専用のプラスチックで塞ぎ、虫歯菌が入り込まないようにします。専用のプラスチックは時間の経過で自然に溶けるため、その後の処置も特に必要ありません。

歯磨き指導

歯磨きが上手にできるよう、歯科医が正しい歯の磨き方を指導します。また、親に向けても正しい仕上げの方法を指導します。

歯のクリーニング

歯磨きで除去しきれない歯の汚れを綺麗に落とします。プラークはもちろん、食べ物による着色などがあった場合も除去できます。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、子供の虫歯予防についてまとめます。

1. 乳歯の虫歯は永久歯に影響する :永久歯が正常な位置に生えてこない、変色するなどの影響がある
2. 乳歯は虫歯になりやすい :乳歯はやわらかい、子供は歯磨きが上手にできないなどが理由
3. 小児歯科の予防治療 :フッ素塗布、シーラント、歯磨き指導、歯のクリーニングなどの予防治療がある

これら3つのことから、子供の虫歯予防について分かります。例え乳歯でも虫歯予防は大切で、乳歯が虫歯になれば永久歯にも悪い影響があります。乳歯が虫歯で抜ければ永久歯は早いタイミングで生えてしまい、正常な位置に生えてこなくなります。

また、乳歯の虫歯が進行することで虫歯菌が永久歯に接近し、その影響で永久歯が変色することもあります。これらのことから言えるのは、乳歯の虫歯を予防するのは永久歯を守ることになるということです。定期的に小児歯科に通い、乳歯の虫歯は徹底予防するようにしてください。

歯肉炎と歯周病は同じ病気と聞きましたが、病名が違うのはなぜ? [2018年12月14日]

川崎市矢向の歯医者さん、伴場歯科医院です。今回のテーマは「歯周病の病名について」です。どのような病気でも、それが病気である以上は病名がついています。

そして病名が異なるということは、それぞれの病気は別物ということになります。しかし、歯科医によっては歯肉炎と歯周病は同じだと言います。この場合、なぜ同じ病気なのに異なった病名になっているのでしょうか。

歯周病の進行と病名

歯周病は歯の骨の病気で、歯を支える歯槽骨が溶かされる病気です。ただし発症と同時にそうなるのではなく、歯槽骨は歯周病が進行することで溶かされます。そんな歯周病の進行度は初期段階、中期段階、重度段階の三段階に分けられています。

そして歯肉炎は初期段階の歯周病のことであり、つまり歯肉炎と歯周病はイコールです。ちなみに中期段階の歯周病のことを歯周炎、重度段階の歯周病のことを歯槽膿漏とも呼びます。このため、歯肉炎と診断された場合は初期段階の歯周病だということです。

病名の呼び方について

歯科医によっては歯肉炎のことを歯周病と呼びますし、一方で歯肉炎とそのまま呼ぶ歯科医もいます。ではなぜ歯科医によって病名の呼び方が異なるのか?…それについては深い意味はないと考えられます。おそらくですが、歯周病ではなく歯肉炎、歯周炎、歯槽膿漏と歯科医が呼ぶ場合、理由は次のどちらかでしょう。

以前の呼び方をしている

以前は歯周病とは呼ばず、歯肉炎、歯周炎、歯槽膿漏とそれぞれの病名で呼んでおり、最近になってそれらを一括りにして歯周病と呼ぶようになりました。ですから経験の長い歯科医の場合、以前の呼び方がそのまま癖になっている場合があります。

危機感を煽っている

患者さんに危機感を持ってもらうため、歯周病ではなく歯肉炎、歯周炎、歯槽膿漏と呼ぶ歯科医もいます。「炎」と表現することで炎症を連想するため症状をイメージしやすいですし、「膿みが漏れる」と表現する歯槽膿漏は歯周病に比べて深刻さが伝わると考えるからです。

歯周病は若くても発症する

歯周病は歯を失うイメージのためか、高齢の方に発症する病気だと思っている方が多いですね。しかしそれは間違いで、若くても歯周病は発症しますし、初期段階の歯周病…つまり歯肉炎に至っては小学生の子供でも発症します。

実際、小学校の歯科検診で歯肉炎と診断された経験のある方もいるでしょうが、「歯肉炎=初期段階の歯周病」である点から、歯周病は子供でも発症することが分かります。とは言え、若ければそれだけ代謝も活発ですから、歯を失うほど進行することはまずないでしょう。

歯周病を予防するには

歯肉炎、歯周炎、歯槽膿漏とも呼ばれる歯周病ですが、予防するためにはどうすれば良いのでしょうか。実は歯周病の予防方法は虫歯の予防方法と同じであり、次の三つを実践することが効果的です。

精密な歯磨き

歯周病予防の基本は毎日の歯磨きですが、ただ磨くだけでは意味がありません。効率良くプラークを除去できるだけの精密な歯磨きが必要です。そのためにはデンタルフロスや歯間ブラシを使い、時にはプラークテスターを使うのも良いでしょう。

生活習慣を改善する

歯周病は生活習慣病であり、日常生活の中にも発症のリスクを高める要因が潜んでいます。例えば疲労やストレスは身体の免疫力を低下させ、歯周病菌に感染するリスクが高まります。さらに喫煙はその行為自体が歯周病になるリスクを高めるため、こうした要因を取り除くことも大切です。

定期検診を受ける

静かなる病気と呼ばれる歯周病はいつの間にか発症して進行します。そうならないためには、定期的に検診を受けて歯周病の有無を診断してもらいましょう。また、定期検診を受けることで予防効果が高まるだけでなく、歯周病の早期発見と早期治療も可能になります。

…これら三つを確実に実践すれば大抵の歯周病は予防できますし、例え歯周病になったとしても歯周炎や歯槽膿漏など…つまり歯周病が進行する前に治療できます。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、歯周病の病名についてまとめます。

1. 歯周病の進行と病名 :歯肉炎は初期段階の歯周病を意味する
2. 病名の呼び方について :歯科医によっては歯周病ではなく歯肉炎、歯周炎など以前の呼び方をする
3. 歯周病は若くても発症する :初期段階の歯周病である歯肉炎は、小学生の子供でも発症する
4. 歯周病を予防するには :精密な歯磨き、生活習慣の改善、定期検診を受けること

これら4つのことから、歯周病の病名について分かります。まとめると、歯肉炎は歯周病と同じであり、正確には初期段階の歯周病とイコールです。では、なぜ歯肉炎や歯周病など異なった病名になっているのか?

それは、以前は歯周病と呼ばず、歯肉炎、歯周炎、歯槽膿漏と呼んでおり、最近になってこれら全てを一括りにして歯周病と呼ぶようになったのです。つまり、歯肉炎と歯周病の違いは「以前の呼び方か現在の呼び方かの違い」です。

虫歯と歯周病、先に治療すべきなのはどっち? [2018年12月01日]

川崎市矢向の歯医者さん、伴場歯科医院です。今回のテーマは「虫歯と歯周病の治療の優先順位」です。虫歯も歯周病も怖い病気ですから、発症した以上は必ず治療しなければなりません。

とは言え、それぞれの治療方法は全く異なるため、両方同時に治療することは不可能です。そうなるとどちらか一方の治療を優先することになりますが、虫歯と歯周病ではどちらの治療を優先すべきなのでしょうか。

歯は建物、歯を支える骨は土台

歯は歯槽骨と呼ばれる顎骨に支えられており、これを建物に例えれば歯は建物、歯槽骨は土台になります。虫歯は歯の病気で歯周病は歯を支える骨の病気ですから、この例えに沿って言うなら虫歯は建物が破損した状態であり、歯周病は土台がぬかるんだ状態です。

さて、この例えから治療の優先順位が見えてくると思いますが、基本的には歯周病の治療が優先されます。と言うのも、土台がぬかるんだ状態では建物の修理がしづらいからで、まずは歯周病を治して土台を安定させて、それから建物の修理…つまり虫歯の治療をするのが基本です。

最優先すべきなのは患者さんの負担を減らすこと

虫歯と歯周病の両方になった場合、上記で説明したとおり歯周病の治療を優先するのが基本です。しかしあくまでそれは基本であり、実際には患者さんの負担を減らすことを最優先に考えます。ですから虫歯の痛みが酷い時など、場合によっては虫歯治療を優先することもあります。

また、一方の治療を始めた時点でその治療を最後まで行うとは限りません。例えば、「虫歯治療でひとまず痛みを解消」→「歯周病治療」→「歯周病治療を終えた後に虫歯治療の続き」、このように状況に応じて治療を切り替えることだって可能です。

一方の治療が同じ歯科医院でできないケース

虫歯の治療も歯周病の治療も基本的には同じ歯科医院で受けられますが、症状の度合いや患者さんの要望によってはそれができないケースもあります。つまり、虫歯治療はできるけど歯周病治療の一部ができない…こうしたケースがあるということです。

セラミック治療を希望するケース

虫歯治療では最終的に詰め物や被せ物で処置しますが、その材質にセラミックを希望した場合、セラミック治療に対応した歯科医院でなければなりません。また、取り扱っているセラミックの種類も歯科医院によって異なります。

フラップ手術が必要なケース

歯周病治療の基本はプラークコントロールと歯石の除去…つまり口の中を清潔にすることです。しかし歯周病が酷く進行している場合、歯肉を切開するフラップ手術が必要です。歯科医院によってはこのフラップ手術に対応していないこともあります。

骨の再生療法を希望するケース

歯周病によって溶かされた歯槽骨はそのままですが、治療によっては再生を促すことも可能です。それが骨の再生療法であり、いわゆるGTR法やエムドゲイン法がこれに該当します。これらの治療に対応した歯科医院は少なく、多くの一般歯科では対応していないのが現状です。

…このようなケースではその歯科医院で治療を受けることが不可能なため、必要な場合や希望する場合は歯科医への相談、もしくは歯科医の指示に従ってください。

歯周病治療の専門医

虫歯治療も歯周病治療も歯科医によって腕の差があります。そして患者さんが歯科医の腕を判断するのは難しいですが、歯周病治療においては日本矯正歯科学会の専門医の資格に注目することで、歯科医の腕を判断できます。

歯科治療は様々な分野においてその治療のプロフェッショナルを育成する学会が存在し、歯周病治療において最も規模の大きな学会が日本矯正歯科学会です。日本矯正歯科学会では資格制度を設けており、それが認定医・専門医の資格です。

これらの資格を持つ歯科医は歯周病治療において高い技術と経験があり、特に専門医の資格を持つ歯科医は歯周病治療の腕の信頼が高く、実績もあります。専門医の在籍する歯科医院は、日本矯正歯科学会のWEBサイトにて確認できます。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、虫歯と歯周病の治療の優先順位についてまとめます。

1. 歯は建物、歯を支える骨は土台 :土台の修理、つまり歯周病治療が基本的に優先される
2. 最優先すべきなのは患者さんの負担を減らすこと :痛みを解消するため、虫歯治療を優先することもある
3. 一方の治療が同じ歯科医院でできないケース :治療内容や要望によっては対応できないこともある
4. 歯周病治療の専門医 :日本矯正歯科学会の専門医は、歯周病治療の腕の良さを示す資格である

これら4つのことから、虫歯と歯周病の治療の優先順位について分かります。基本的には歯周病の治療が優先されますが、その点は気にせず歯科医に何でも相談してください。例えば虫歯の痛みが辛い場合、それを我慢してまで歯周病の治療を受ける必要はありません。痛みが辛いことを伝えれば、状態によって一時的に虫歯治療を優先することができますし、優先順位として最も優先されるのは患者さんの負担を減らすことにあるのです。

銀歯を白くするにはセラミックしかないですか? [2018年11月15日]

川崎市矢向の歯医者さん、伴場歯科医院です。今回のテーマは「銀歯を白くしたい場合」です。歯を白くする方法と言えばホワイトニングですが、ホワイトニングも決して万能な治療ではありません。

と言うのも、どんな歯でも白くできるとは言い切れず、効果がない場合もあるからです。例えば被せ物のような人工物をホワイトニングすることはできず、目立つ銀歯で悩んでいる方はセラミック治療を受けなければなりません。

セラミック治療とは

セラミック治療とは、詰め物や被せ物をセラミックにするための治療です。虫歯治療で詰め物や被せ物で処置する際はもちろん、既に銀歯を使用している方がセラミックに交換することも可能です。

ただし銀歯は健康保険が適用されるため費用は安く、中には費用自体気にしない方もいるでしょう。しかしセラミック治療では健康保険が適用されないため、費用が高額になり、セラミック治療を受ける際には予算も考えておく必要があります。

セラミックにするメリット

そもそも銀歯をセラミックに交換することでメリットはあるのか?…答えはイエスです。そこで、セラミックにすることでのメリットを実際に挙げていきます。

メリット1. 審美性が高い

今回のテーマでもある「銀歯を白くする」に関係したメリットです。セラミックも銀歯と同じ詰め物や被せ物ですが、その審美性には大きな差があります。目立つ銀歯に比べてセラミックは審美性が高く、天然の歯に近い白さを再現できます。

メリット2. 二次虫歯を防ぎやすい

銀歯は接着が剥がれやすいため、歯との間に隙間が生じて虫歯の再発が起こります。その点セラミックは歯としっかり接着しますし、材質的にもプラークが付着しにくくなっています。このため、隙間の発生を防いで二次虫歯を予防しやすいのです。

メリット3. 長持ちする

詰め物や被せ物の寿命は使用方法で大きく左右するため、一概に寿命の長さを断言できません。ただしケアを万全に行うことを前提で考えれば、相対的に考えて保険診療の銀歯よりも自由診療のセラミックの方が材質的に優れているため長持ちします。

メリット4. 金属アレルギーが起こらない

銀歯は金属ですから、金属アレルギーの方にとってはその対象になります。その点セラミックは陶器ですから、金属アレルギーの方でも安心して使用できます。ただしメタルボンドと呼ばれるタイプは例外で、一部金属を使用しているためこのメリットには該当しません。

セラミック治療を受けるには

歯科医院にはそれぞれ診療科目が設けられています。ちなみに銀歯は虫歯治療の処置として使用するため、一般歯科であればまず対応できるでしょう。しかしセラミックは審美目的を兼ねているため、対応できるのは審美歯科になります。

中には一般歯科でもセラミック治療に対応した歯科医院がありますが、その割合は銀歯に比べて少ないと考えた方が良いでしょう。また、取り扱っているセラミックの種類は歯科医院ごとで異なります。

<補足>
セラミック治療に対応した歯科医院の探し方として確実なのは、歯科医院のWEBサイトで確認することです。実際、審美歯科でもインプラントや矯正治療しか対応していない歯科医院もあるかもしれません。その点、WEBサイトで確認すればセラミック治療に対応しているかどうかはすぐに分かります。

セラミックにするデメリット

審美性の高さ、二次虫歯の予防のしやすさなど、セラミックは銀歯に比べて優れた部分が多いものの、その一方でデメリットがあることも事実です。このため、セラミック治療を検討する際はメリットだけでなくデメリットも把握しておきましょう。

デメリット1. 費用が高い

自由診療であるセラミックは費用が高いため、お手軽な治療とは言えません。最も、セラミックにはそれに見合った価値があるため、ただ単に高いと言うわけではありません。ちなみに銀歯ほどではないものの、ハイブリッドセラミックなら比較的安く設定されています。

デメリット2. 欠けることや割れることがある

陶器であるセラミックは、あまり強い力で噛むと欠けることや割れることがあります。実際、単純な強度においては金属である銀歯の方が上でしょう。ただしメタルボンドやジルコニアセラミックなど、強度の高さを特徴としたセラミックもあります。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、銀歯を白くしたい場合についてまとめます。

1. セラミック治療とは :詰め物や被せ物をセラミックにするための治療
2. セラミックにするメリット :審美性が高い、二次虫歯を防ぎやすい、長持ちするなど
3. セラミック治療を受けるには :セラミック治療対応の可否を歯科医院のWEBサイトで確認するのが確実
4. セラミックにするデメリット :費用が高い、欠けることや割れることがある

これら4つのことから、銀歯を白くしたい場合について分かります。銀歯を白くするのは実質不可能ですから、方法としてはセラミックに交換することです。ただし銀歯とセラミックは特徴が全く異なるため、セラミック治療を検討する場合はセラミックについてしっかりと把握してからにしましょう。

ハイブリッドセラミックとはなんですか? [2018年11月01日]

川崎市矢向の歯医者さん、伴場歯科医院です。
今回のテーマは「ハイブリッドセラミックの説明」です。セラミックにはいくつか種類がありますが、その中の1つとしてハイブリッドセラミックがあります。

こうしたセラミックの種類を知っておくことはとても大切で、セラミックは種類ごとで異なった特徴を持っていますし、取り扱う種類も歯科医院ごとで異なります。そこで、ここではハイブリッドセラミックを中心としたセラミック全般の説明をしていきます。

ハイブリッドセラミックとは

ハイブリッドセラミックとはレジンにセラミックの微粒子を練り込んだもので、ハイブリッドの名前が示すとおりレジンとセラミックが混ざったタイプのものです。もっと正確に言えばレジンとセラミックの中間的に性質を持っており、材質的にはレジンに近くなっています。

このため、ハイブリッドセラミックはセラミックとして位置づけていない歯科医もいます。最も、セラミックと別の素材が混ざっていることは例外ではなく、実際に100%セラミックでできているのはオールセラミックのみになっています。

ハイブリッドセラミックの特徴

レジンの欠点として強度と耐久性の問題が挙げられますが、その欠点をセラミックで補ったのがハイブリッドセラミックです。また審美性もレジンより高いことから、レジンがより頑丈に、より美しくなったのがハイブリッドセラミックとイメージすると分かりやすいでしょう。

一方で、レジンに近い材質であることから他のセラミックに比べて劣る部分もあります。審美性は他のセラミックの方が美しいですし、強度や耐久性も他のセラミックほど高くありません。最も、その分ハイブリッドセラミックは費用が安いので、お手軽なセラミックとして位置づけられています。

その他のセラミックとの比較

他のセラミックを比較した場合のハイブリッドセラミックのメリットとデメリットは次のようになります。

<メリット>
・費用がやすい
・柔軟性があるので隣接する歯を傷つけにくい

<デメリット>
・審美性が劣る
・年数経過によって変色する
・強度と耐久性が劣る

…セラミックよりもレジンに近い分、ハイブリッドセラミックは他のセラミックに比べて審美性と機能性で劣ります。ただしその分だけ費用が安く、そのお手軽さがハイブリッドセラミックの特徴と言えるでしょう。

その他のセラミックの説明

ハイブリッドセラミック以外には他に3つのセラミックがあります。

オールセラミック

100%セラミックでできており、審美性も機能性も高く、セラミックの最上位に位置するタイプです。他の材質が混ざっていないため表面もツルツルしており、プラークが付着しにくくなっています。メリットで比較すればハイブリッドセラミックよりも遥かに上ですが、その分費用が高いのが欠点です。

メタルボンド

外見はセラミックですが、中身のフレームが金属でできています。このため耐久性と強度に優れており、奥歯をセラミックにする際におすすめです。劣化してセラミックが剥がれると金属が露出するため、審美性はオールセラミックに劣ります。

ジルコニアセラミック

人工ダイヤモンドを使用しているため、メタルボンド同様に耐久性と強度に優れたセラミックです。さらにメタルボンドよりも美しく、金属を使用していないので金属アレルギーの方でも安心です。欠点を挙げるなら、オールセラミック同様に費用が高いことです。

健康保険適用のハイブリッドセラミック

2014年の健康保険改定により、ハイブリッドセラミックに健康保険が適用されるようになりました。ただし、従来のハイブリッドセラミックに健康保険が適用されるわけではありません。健康保険適用のハイブリッドセラミックは従来のものに比べて強度も耐久性も審美性も劣ります。

また、健康保険適用のハイブリッドセラミックは被せ物に限られるため、詰め物の場合は適用されません。さらに、健康保険適用は無条件ではなくいくつかの基準を満たす必要があり、その基準は歯科医院側や治療対象の歯に定められているので若干複雑です。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、ハイブリッドセラミックの説明についてまとめます。

1. ハイブリッドセラミックとは :レジンにセラミックの微粒子を練り込んだもので、材質的にはレジンに近い
2. ハイブリッドセラミックの特徴 :イメージとしては、レジンがより頑丈で美しくなったもの
3. 他のセラミックとの比較 :費用が安い反面、審美性や機能性において劣る
4. その他のセラミックの説明 :オールセラミック、メタルボンド、ジルコニアセラミック
5. 健康保険適用のハイブリッドセラミック :従来のハイブリッドセラミックより審美性と機能性が劣る

これら5つのことから、ハイブリッドセラミックの説明について分かります。ハイブリッドセラミックはセラミックよりもレジンに近く、そのため審美性と機能性において他のセラミックに劣ります。ただしその分費用が安く、そのお手軽さこそハイブリッドセラミックのメリットと言えるでしょう。

神経は抜かないほうがいい? [2018年10月15日]

川崎市矢向の歯医者さん、伴場歯科医院です。
今回のテーマは「神経は抜かない方が良いのか」です。
虫歯治療で神経を抜くケースがありますが、実際には抜かない方が良いのでしょうか。

これについてお答えすると、答えはイエス…つまり抜かない方が良いでしょう。
最も、歯科医もその点については当然承知しているため、治療を誤って抜いてしまうわけではありません。
治療で神経を抜く場合、そうしなければならない状態になっているからです。

虫歯で神経を抜かなければならないケース

歯は外側からエナメル質、象牙質、神経の構造でできており、虫歯は外側に発生します。
つまり最初はエナメル質が虫歯菌に感染しますが、進行は内側に向かって進んできます。
つまり、虫歯が進行することで虫歯菌がどんどん神経に近づいてくるのです。

象牙質まで虫歯が進行した時点で痛みを感じるようになりますが、
神経が虫歯菌に感染するとその反応として炎症が起こり、常に激痛を感じるようになります。
この炎症が元に戻せない状態になると、治療で神経を抜かなければなりません。

神経を抜くとどうなるか

神経を抜けば痛みを感じなくなるため、それまで感じていた激痛が解消されます。
また、根管治療を行うことで虫歯の進行を食い止めることができます。
これらは一見メリットに思えますが、それは現在虫歯で激痛に悩まされているからです。

虫歯を治療した後は、神経を抜いたことによるデメリットを実感することになります。
そこで、神経を抜く…つまり失うことによるデメリットを挙げてみます。

歯に問題が起きた時に気づきにくくなる

神経を抜けば痛みを感じなくなりますが、痛みは歯の異常を知らせるための自覚症状です。
実際、ほとんどの方は「歯の痛み」という自覚症状によって虫歯に気づくと思います。
つまり痛みを感じなくなれば、このように歯に問題が起こった時に気づきにくくなるのです。

歯が脆くなる

歯に栄養や水分を届けるのは神経の役目ですから、神経を抜いてしまえばこれらが歯に行き届かなくなります。
栄養が行き届かない歯は、栄養を摂取しない身体と同じで弱くなってしまいます。
脆くやわらかいことで歯が欠ける、割れるなどの問題が起きやすく、さらに細菌にも感染しやすくなります。

被せ物を立てなければならない

神経を抜いた歯は脆いため、それを補うために被せ物を立てて処置することがほとんどです。
しかし銀歯の被せ物は目立ちますし、美しいセラミックの被せ物は費用が高い問題があります。
また、被せ物は調整が万全でないと噛み合わせが悪くなる原因になります。

虫歯に対して弱くなる

虫歯になると神経の防御機能が働きます。歯が溶かされないよう強度を高め、虫歯の進行を防ぐために虫歯菌の進行経路を妨げます。しかし神経を抜けばこうした防御機能が働かなくなるため、虫歯になった時に進行しやすくなります。

…神経を抜くとこのようなデメリットがあり、さらに歯も黒く変色してしまいます。それでもなぜ神経を抜くのかと言えば、虫歯が進行して神経を抜かなければならない状態になっているからです。

根管治療の流れ

神経を抜く治療とは、歯の神経を抜いた後に神経の通る根管を清掃・消毒する治療であり、これを根管治療と呼びます。根管治療は次のような流れになります。麻酔を行ってから虫歯を削り、神経を除去します。これは、リーマーなどの器具を使用して手作業で行います。

その後に薬剤で根管内を洗浄し、細菌を全て除去した上で薬を詰めて封をします。神経の除去、洗浄、薬を詰める…根管内が完全に綺麗になるまで、この流れを繰り返すことになります。そして根管内が完全に綺麗になったら、最後に薬を詰めて封をして治療は終わりです。

根管治療の欠点は治療の難易度が高いことで、なぜなら清掃する根管の形状は人によって異なり、さらに根管内の細菌が目で見えないからです。このため治療時はレントゲンやCTを使用しますし、患者さんとしても信頼できる歯科医院で治療を受けるべきでしょう。

神経を抜かずに治療するには

神経を抜かずに虫歯を治療するには、そこまで虫歯が進行するまでに治療することです。虫歯は最初歯の表面にできますが、進行すると象牙質、神経と徐々に奥に進んでいきます。このため、例え虫歯になっても神経まで進行する前に治療すれば良いのです。

それには虫歯を自覚したらすぐ歯科医院に行くことが大切ですし、確実なのは定期的に検診を受けて虫歯の早期発見を可能な状況にすることです。また、定期的な検診は虫歯を早期発見できるだけでなく、虫歯の予防においても高い効果があります。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、神経は抜かない方が良いのかについてまとめます。

1. 虫歯で神経を抜かなければならないケース :虫歯が神経まで進行し、炎症が起こって元に戻らない場合
2. 神経を抜くとどうなるか :痛みは解消されるが、歯に問題が起きても気づきにくいなどのデメリットがある
3. 根管治療の流れ :虫歯の除去→神経の除去→根管内の洗浄→薬剤を詰める
4. 神経を抜かずに治療するには :虫歯になった時に早期治療する

これら4つのことから、神経は抜かない方が良いのかについて分かります。失った神経は取り戻すことができず、そう考えると神経を抜くのは大変なことです。最も、虫歯を放置さえしなければそんな事態にはなりません。定期的な検診を受けていれば、例え虫歯になっても早期発見が可能ですし、早期発見すれば、神経を抜かなければならないほど虫歯が進行していることはまずありません。

「神経を抜く」ってどういうこと? [2018年10月01日]

川崎市矢向の歯医者さん、伴場歯科医院です。
今回のテーマは「神経を抜くこと」です。虫歯治療では、虫歯の症状によっては神経を抜くことがあります。

実際、治療の際に「神経を抜きましょう」と歯科医に言われた経験のある方もいると思いますが、「虫歯治療=歯を削る」のイメージが強いため、その言葉に抵抗を感じてしまうでしょう。そこで、ここでは神経を抜くことをテーマにしたお話をしていきます。

神経のある箇所

もちろんここで言う神経とは歯の神経のことですが、では神経はどこにあるのでしょうか。これは歯の構造から説明すると分かりやすいと思います。まず歯の表面はエナメル質で覆われており、エナメル質は歯を保護しています。

そしてエナメル質の奥には象牙質があり、ここまで虫歯が進行すると歯が痛みます。これは、象牙質まで虫歯が進行したためエナメル質の保護が及ばなくなるからです。そして、象牙質のさらに下…そこに歯の神経はあります。

根管治療

神経を抜く際に必要なのが根管治療です。根管とは神経が入っている歯の内部であり、そこには血管も通っています。歯の神経まで虫歯が進行した場合、根管内…つまり歯の内部に細菌が入っていますから、細菌に感染した神経を全て除去し、根管内の清掃と消毒を行うのが根菅治療の目的です。

根管治療によって神経を抜くメリットは2つあります。1つは神経を除去するため痛みを解消できることで、虫歯が神経まで進行した場合の激しい痛みを完全に感じなくなります。もう1つのメリットは虫歯の進行を食い止められることで、神経を除去して封をすることで虫歯の進行経路を塞ぎ、それ以上の虫歯の進行を防ぎます。

神経を抜くデメリット

痛みを解消できる、虫歯の進行を食い止める…神経を抜くことではこれらのメリットがある一方で、デメリットもあります。そこで、神経を抜くことでのデメリットを次にまとめます。

歯の異常に気づけなくなる

歯の痛みは辛いですが、それは歯の異常に気づくきっかけとなる大切な自覚症状とも言えます。神経を抜いてしまえば、例え今後歯に異常が起こっても一切痛みを感じなくなります。そして痛みという自覚症状を失えば、歯の異常にも気づけなくなってしまいます。

歯が脆くなって見た目も悪くなる

神経は歯に栄養を届ける役割も担っているため、抜いてしまえばそれができなくなります。つまり、歯に栄養が行き届かなくなるのです。栄養が行き届かなくなった歯は脆くなり、さらに見た目も黒く変色してしまいます。

虫歯への抵抗力が失われる

虫歯になった場合、神経はそれに対抗する力を発揮します。具体的には歯を強くして、さらに虫歯の進行経路を塞ごうとするのです。しかし神経を抜くことでその力が発揮されなくなり、歯は虫歯に感染しやすく、さらに進行もしやすくなります。

メリットとデメリットの比較

では、上記で説明してきた歯の神経を抜くメリットとデメリットを改めて比較してみます。

<メリット>
・虫歯の痛みを解消できる
・虫歯の進行を食い止める

<デメリット>
・歯の異常に気づけなくなる
・歯が脆くなり、見た目も悪くなる
・虫歯への抵抗力が失われる

…まずメリットに注目してほしいのですが、いずれも歯が虫歯になった状態の時だけ得られるメリットであり、歯が健康な状態であれば一切のメリットがないことが分かります。つまり虫歯治療して歯が健康になれば、その時点で歯の神経を抜くメリットは一切なくなり、あるのはデメリットだけになってしまいます。

この点から分かるとおり、歯の神経を抜くことにはデメリットの方が多く、本来なら比較するまでもなく抜かない方が良いのです。ではなぜ神経を抜くのか?…それは神経を抜かなければならないほど、虫歯が進行しているからです。

神経を抜かずにすむ方法

歯の神経は抜かない方が良いのですが、虫歯の進行度によっては抜かなければなりません。ではどうすればそんな事態にならなくてすむのか?…その方法は難しくありません。それには虫歯を予防して、例え虫歯になっても早く治療すれば良いのです。

どんな虫歯でも、虫歯になった瞬間に神経まで進行することはなく、治療せずに放置してしまうことで神経まで進行するのです。逆に言えば、そこまで虫歯が進行するまでにきちんと歯科医院に行って治療すれば良いのです。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、神経を抜くことについてまとめます。

1. 神経のある個所 :歯の表面にはエナメル質があり、その奥には象牙質がある。神経は象牙質の下にある
2. 根管治療 :神経を抜く際に必要な治療。根管内の清掃と消毒をして、それ以上の虫歯の進行を防ぐ
3. 神経を抜くデメリット :歯の異常に気づけなくなる、歯が脆くなって見た目が悪くなるなど
4. メリットとデメリットの比較 :明らかにデメリットの方が多く、本来なら抜かない方が良い
5. 神経を抜かずにすむ方法 :虫歯を予防する。仮に虫歯になっても早く治療する

これら5つのことから、神経を抜くことについて分かります。神経を抜いた方が良いか、抜かない方が良いか?…その答えは当然後者です。それでも神経を抜くのは、そうしなければならない状態になっているからで、本来ならもっと早く虫歯を治療しなければならないですし、そうすれば神経を抜くことにもなりません。

インプラントは誰でも受けられる治療ですか? [2018年09月14日]

川崎市矢向の歯医者さん、伴場歯科医院です。
今回のテーマは「インプラントができないケース」です。
インプラントは歯科治療であるものの、治療の過程では手術を行います。

このため治療も簡単ではなく、安全性を考えて治療の前には精密検査も行います。
では精密検査を行う以上、その結果次第ではインプラントができないケースもあるのでしょうか。
そこで、ここではインプラントができないケースについて説明していきます。

18歳以下の場合

インプラントには明確な年齢制限はないものの、18歳以下の患者さんは治療を受けられないケースがあります。
これは年齢的に考えて患者さんの顎の骨が成長途中にあるからで、
長期間の治療となるインプラントでは治療中に顎の骨が成長してしまう可能性があります。

治療中に顎の骨が成長すれば、治療開始時と治療終了時で顎の骨の状態が異なることになり、
そうなると治療開始時は問題なかったインプラントが治療終了時に不具合を起こす可能性があるのです。
こうした治療の失敗を防ぐため、18歳以下の若い患者さんはインプラントできないことがあります。

<18歳以下でも治療を受けられる歯科医院はある?>
前述したようにインプラントには年齢制限がないため、これは歯科で定められた基準ではありません。
ですから年齢については歯科医の判断であり、歯科医院によっては治療を受けられるかもしれません。
また、治療を受けられない年齢の基準を20歳以下に設定している歯科医院もあります。

腎疾患がある場合

インプラントでは手術を行いますし、治療方法によっては2度の手術を行います。
このため、免疫力が低下しやすく傷の治癒が遅い傾向のある腎疾患の患者さんはインプラントできません。
最も、軽度の腎疾患の場合はインプラントできることもありますが、重度の場合はまず不可能でしょう。

と言うのも、重度の腎疾患の患者さんは血液透析を受けており、その影響で骨が脆くなっているためで、
インプラントを正常に顎の骨に埋めこむことが難しいのです。
また、血液透析を受けていると細菌が臓器に回ってしまう危険もあります。

糖尿病がある場合

糖尿病の患者さんは病気の影響で身体の抵抗力・免疫力が低下しています。
このため、糖尿病の患者さんは歯周病に掛かりやすい傾向があるのですが、
インプラントにとって歯周病は天敵であり、インプラント周囲炎にかかるとインプラントが抜け落ちてしまいます。

また、抵抗力が弱いことで手術の傷も癒えにくく、そのためインプラントができないのです。
とは言え、「糖尿病=100%インプラントできない」というわけではなく、
血糖値のコントロールができているのであればインプラントは可能です。

体力的に問題がある場合

インプラントでは治療の過程で手術を行い、治療期間も長くかかります。
このため、治療を受けるにあたって充分な体力があることが前提となります。
これは特に高齢の患者さんに多い問題で、体力的に問題があるとインプラントできません。

インプラントに対応した歯科医院は限られており、
虫歯治療のようにどこの歯科医院でも対応できるわけではありません。
場合によっては遠距離の通院になるため、それが困難と判断されるとインプラントできないのです。

骨密度が少ない場合

これは自覚できない問題で、大抵は精密検査で発覚します。
骨粗しょう症などの患者さんは骨密度が少なく、なおかつ骨が脆い場合があります。
こうした骨の問題は一見インプラントと無関係に思えますがそうではありません。

と言うのも、インプラントは骨…正確には顎の骨に埋めこむ仕組みになっているからです。
ですから、例えば歯周病で骨が溶けてしまっている患者さんもインプラントできないのですが、
骨移植などの治療を行って充分な骨を確保できれば、インプラントすることが可能です。

噛み合わせが悪い場合

多少なら問題ないですが、あまりに噛み合わせが悪い患者さんはインプラントできません。
噛み合わせが悪い場合、骨密度が少ないケースと違ってインプラントを埋め込むこと自体に支障はありません。
支障があるのは治療後…つまりインプラントでの日常生活です。

なぜなら、噛み合わせが悪いことでインプラントに過剰な力が掛かるからで、
そうなるとインプラントのグラつきや脱落の原因になってしまうのです。
対処としては、矯正治療で噛み合わせを改善することでインプラントできるようになります。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、インプラントができないケースについてまとめます。

1. 18歳以下の場合 :顎の骨が成長途中であり、それが治療後のインプラントの不具合を招く危険性がある
2. 腎疾患がある場合 :手術の傷が癒えるのが遅く、細菌が臓器に回る危険性がある
3. 糖尿病がある場合 :血糖値のコントロールができていればインプラントは可能
4. 体力的に問題がある場合 :長期間の通院や手術に耐えうる充分な体力がなければならない
5. 骨密度が少ない場合 :骨密度が少ない、骨が脆いなどの場合はインプラントを埋め込めない
6. 噛み合わせが悪い場合 :インプラントに過剰な力が掛かってしまうため

これら6つのことから、インプラントができないケースについて分かります。
こうしたケースはあくまで歯科医の判断であり、国が基準を定めているわけではありません。
特に骨密度や噛み合わせの問題などは自覚できず、精密検査をしなければ分からない問題です。
このため、インプラントを希望する方はまず歯科医院に行って相談してみると良いでしょう。

インプラントが歯周病になるというのはどういうことですか? [2018年09月01日]

川崎市矢向の歯医者さん、伴場歯科医院です。
今回のテーマは「インプラントの歯周病について」です。
インプラントについて1つ事実をお伝えすると、インプラントは歯周病になる可能性があります。

人工の歯であるインプラントが細菌に感染することは半信半疑に思えますが、
そもそも歯周病は「歯」ではなく「歯肉」の病気です。
このため、インプラントの周囲の歯肉が細菌に感染すればインプラントも歯周病になってしまうのです。

インプラント周囲炎とは

インプラントは歯も歯の根も人工物ですが、周囲の歯肉は天然のものですから歯周病にはなります。
そして、インプラントの歯周病のことをインプラント周囲炎と呼びます。
インプラント周囲炎は病名にインプラントと名前がついているものの、正確には歯肉の病気です。

しかしインプラントの周囲に歯肉がある以上、インプラント周囲炎になることはインプラントに影響し、
進行することでインプラントの脱落を引き起こしてしまいます。
歯周病も進行すると歯が抜けますが、これと同様にインプラントも抜け落ちてしまうのです。

インプラント周囲炎の要因とは

インプラント周囲炎を引き起こす細菌は、歯周病と同じ歯周病菌です。
インプラントのケアが不充分だとその周囲にプラークが蓄積され、
そこに含まれる歯周病菌に感染することでインプラント周囲炎が起こります。

つまりインプラント周囲炎の要因は歯周病菌の感染であり、
歯周病菌に感染する要因はプラークの蓄積にあることから、予防するにはインプラントのケアが欠かせません。
また、「噛み合わせが悪い」や「喫煙」がインプラント周囲炎の要因になることもあります。

インプラント周囲炎の症状とは

インプラント周囲炎の症状は歯周病と酷似しており、歯肉が炎症を起こして歯槽骨が溶かされます。
ですが1つだけ大きな違いがあり、それは症状が進行する早さです。
インプラント周囲炎は歯周病に比べて進行が早く、治療しないとすぐ重症化してしまうのです。

ではなぜインプラント周囲炎の進行は早いのか?…その理由はインプラントが人工物だからです。
人工物であるインプラントは天然の歯と違って周囲の組織に栄養血管が少なく、
そのため炎症に対する抵抗力が弱く、すぐに進行してしまうのです。

インプラント周囲炎を予防するには

インプラント周囲炎の予防方法は歯周病の予防方法と同じです。
基本は毎日の歯磨きによるプラークコントロールで、
細菌に感染しにくくするための身体の免疫力の向上…つまり生活習慣の改善が必要です。

また、噛み合わせの悪さがインプラント周囲炎の要因になることから、メンテナンスも欠かせません。
定期的なメンテナンスで噛み合わせを調整しなければインプラント周囲炎は予防できないですし、
メンテナンスを受けていれば仮にインプラント周囲炎になっても早期治療が可能です。

インプラント周囲炎の治療方法とは

インプラント周囲炎の治療方法は歯周病の治療方法とほぼ同じで、
軽度の状態であればプラークや歯石…つまり細菌の除去によって治ります。
ただし重症化している場合は外科的治療が必要であり、これは歯周病も同様です。

外科的治療の場合は歯肉を切開し、汚れてしまったインプラントを取り出して清掃を行います。
具体的には薬剤を使用しての清掃、医療器具を使用してインプラントを磨く、
感染してできてしまった歯周ポケットの切除などを行い、必要であれば骨の再生治療を行います。

インプラント周囲炎による他の歯への影響

インプラント周囲炎が起こることで他の歯にも悪影響があります。
インプラント周囲炎が起こるということは歯周病菌に感染するということですから、
口の中では歯周病菌が繁殖した状態になっており、そのため他の歯が歯周病になるリスクが高まります。

また、インプラント周囲炎によってインプラントが不安定になれば噛み合わせが悪くなり、
噛み合わせが悪くなれば他の歯に負担をかけることになります。
このため、インプラント周囲炎を予防することは他の歯を守ることにもなるのです。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、インプラントの歯周病についてまとめます。

1. インプラント周囲炎とは :インプラントの歯周病のことをインプラント周囲炎と呼ぶ
2. インプラント周囲炎の要因とは :ケアが不充分なことによるプラークの蓄積
3. インプラント周囲炎の症状とは :「歯肉の炎症」など歯周病と同じだが、進行は歯周病より早い
4. インプラント周囲炎を予防するには :プラークコントロール、生活習慣の改善、メンテナンス
5. インプラント周囲炎の治療方法とは :重症化している場合は歯肉を切開する外科的治療が必要
6. インプラント周囲炎による他の歯への影響 :他の歯が歯周病になるリスクが高まるなど

これら6つのことから、インプラントの歯周病について分かります。
インプラント周囲炎はインプラントの歯周病で、
歯周病より進行が早い上に重症化するとインプラントが抜け落ちてしまいます。

人工物であるインプラントが歯周病になる理由ですが、それは歯周病が歯肉の病気だからです。
人工物である以上、確かにインプラントが虫歯になることはありません。
しかし歯肉は天然のものですから、インプラントの周囲の歯肉が細菌に感染することは珍しくないのです。

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